2023 Fiscal Year Research-status Report
The current state of higher education in Russia and challenges of Japan-Russia international exchange
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20K02936
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
山川 詩保子 新潟大学, 教育基盤機構, 准教授 (90835323)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土田 正則 新潟大学, 医歯学系, 教授 (60293221)
らずびな おりが 新潟大学, 医歯学系, 助教 (60835312)
日比野 浩 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70314317)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 高等教育の国際化 / グローバル人材育成 / 医学教育 / 国際共同学位 |
Outline of Annual Research Achievements |
R5年度は、学生交流において、全面的に対面プログラムを再開したが、ロシアによるウクライナ侵攻により、日本人学生のロシア派遣についてはすべて中止とした。一部受入は継続して実施することが出来たが、国際情勢を鑑みて、今後の交流の在り方やプログラムの見直し等が必要であった。全てのプログラムにおいて、これまでの日露という二国間交流の枠組みを脱し、複数の国々の学生が互いに学び合うことを目的に、多国籍の学生が参加する国際プログラムとして実施した。 1)夏期医学生交流を開催し、6カ国25名が参加した。うち、ロシアからは3大学5名の学生が参加した。期間中、日本人学生との交流に加えて、医学教育と医学英語をテーマとした共修授業を実施した。ディスカッションを通して、各国の学生の考え方や勉強法について理解を深めた。2)オンラインプログラムを実施した。対面交流が再開したことによる影響か、日本人学生のオンラインプログラムへの関心は非常に低かった。一方で、海外からの参加は、これまで対面交流には参加しなかった国や地域を含め、多くの参加があった。そのため、グループディスカッションでは、様々な国の事例や意見を聞くことが出来た。3)ダブルディグリープログラムで来日中の学生が本学での課程を修了した。引き続きロシアでの研究発表を行い、学位取得を目指す。ロシアとのダブルディグリープログラムにおける単位互換や学位取得に係る課題についての研究を進めた。4)R4年度に、設置したグローバル医療人養成コースの実践結果と教育効果について、学会「国際教育研究フォーラム」(クラスノヤルスク)にてオンラインで発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本課題は、新潟大学医学部がロシアの医科大学と実践する国際交流プログラムに、新たに「臨床医学実習プログラム」を開始し、多層的なグローバル医学・医療人材育成のフレームワークを創出するものである。R5年度はロシアへの学生派遣はできず、双方向での学生交流を柱とした教育の実践およびグローバルな医師を育成できる医学教育プログラムの完成という本来の研究は実施できていない状況にある。しかし一方で、R4年に引き続き医学部生のグローバル教育という面においては、一定の成果が見られた。「グローバル医療人養成コース」の登録者数は88名に倍増し、初級10名・中級7名・上級11名・プロフェッショナル3名の認定者があった。医学英語学習の強化、国際的な課題の興味喚起と理解、国際レベルの医学講義の提供など、多彩な角度からグローバル意識を喚起することが出来た。この結果、USMLE(米国医師国家試験)STEP1の合格者を1名輩出した。
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Strategy for Future Research Activity |
R6年度も、ロシアとの双方向プログラムの実施や、特にロシアへの学生派遣は当面実施できる見通しが立たないことが予想される。協定に基づく学生の受入については、希望者がいれば実施する。本研究はロシアが対象ではあるが、世界で活躍できるグローバルな医師 の育成を目的としているものである。人材育成の観点からは交流国を限定せずに、多文化共修を目的に、国際感覚と医学英語を養うことのできるプログラムを実施する。グローバル医療人養成コースでは、国際セミナーやイベント、週2回の医学英語クラスを引き続き開講するなど、様々な学びの機会を提供する。また、学内で留学生との交流や共修機会を増やし、グローバルキャンパスの構築を目指す。
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Causes of Carryover |
研究打合せと現地調査および国際学会参加のために計上した渡航費、現地情勢の影響でオンライン参加となり使用しなかった。また、学生派遣を実施しなかったため、それに伴う謝金や人件費も発生しなかった。R6年度は、近隣諸国等の学会や、ロシアの教育システムの影響が大きい国々等を訪問し、研究を進める予定である。
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Research Products
(2 results)