2021 Fiscal Year Research-status Report
Patent Analysis on Innovation from Industry-Academia Collaborative Researches
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20K02937
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
細野 光章 岐阜大学, 高等研究院, 教授 (30525960)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 保夫 文部科学省科学技術・学術政策研究所, 第2研究グループ, 客員研究官 (90834573)
富澤 宏之 文部科学省科学技術・学術政策研究所, 第2研究グループ, 総括主任研究官 (80344076)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 国立大学 / 特許 / バイドール / 共同研究 / 共同発明 / 産学連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究分担者の中山らが構築した「国立大学の研究者に基づく特許出願データベース」を活用し、関連の企業単独発明特許の抽出の前段階として、日本版バイドール制度を活用している特許を明細書情報等をもとに抽出し、分析を行った。この分析結果等は、科学技術・学術政策研究所(NISTEP)のディスカッションペーパー「日本版バイ・ドール法を適用した特許出願の網羅的調査」としてとりまとめ、2021年6月に公表した。このような日本版バイドール制度を網羅的かつ時系列的(特に国立大学の法人化以降)に分析した研究はこれまでになく、学術的及び実務的に有益である。 また、産学連携研究の結節点として重要であると考えられたTLO(Technology Licensing Office)に着目し、前述のデータベースを活用してTLOが関係している特許を選定・抽出し、その分析を実施して関連学会において報告した。 さらに、前述のデータベースから産学共同発明特許の情報の分析により、企業単独発明特許を自動抽出することを目的に、特定大学の産学共同研究の事例を対象に試行的な分析・抽出を行った。本研究の開始時には、本試行結果をもとに、対象企業等へのインタビュー調査を想定していたが、コロナ禍により、その実現が困難であることから、研究手法等の再検討を行っている。 加えて、前述のデータベースのうち産学共同発明特許の情報を利用して実施した産学共同発明の発明者へのアンケート調査をもとに、産学共同研究におけるシーズ・ニーズの重要性等を解析し、学術論文として取りまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「国立大学の研究者に基づく特許出願データベース」の産学共同発明特許の情報を活用し、企業単独発明特許の抽出を行う上で、AI等を活用した自動抽出を想定していたが、学習用データが不十分・不適当であると判断されたため、事例ベースの特許分析に方針を変更した。また、このようにして得られた「産学共同発明特許の類型」に関して、企業等へのインタビュー調査によりその妥当性評価を行うことを想定していたが、コロナ禍により、その実現が困難であることから、研究手法等の再検討を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
「産学共同発明特許の類型」に関する妥当性評価に関して、企業等へのインタビュー調査に代わり、質問票調査等の代替手法を検討している。ただし、定型的な質問のみでの妥当性評価は非常に困難であると思われるため、コロナ禍の終息後直ちにインタビュー調査を実施できるように準備を行う。
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Causes of Carryover |
コロナ禍に起因するリモートワーク体制の維持管理経費、コロナ禍鎮静化後のインタビュー調査費、さらに今後の研究発展を見越したネットワーク構築のための学会等への参加費及び旅費。
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Research Products
(3 results)