2020 Fiscal Year Research-status Report
ユニバーサル化時代における学士課程教育の質保証のあり方に関する総合的研究
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20K02940
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
葛城 浩一 香川大学, 大学教育基盤センター, 准教授 (40423363)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ボーダーフリー大学 / 教育の質保証 / 教育と研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ユニバーサル化時代の象徴ともいえる入試難易度の低い大学、特に「ボーダーフリー大学」における学士課程教育の質保証のあり方というテーマに、「大学」の主要な社会的機能である「研究」に焦点を当てることでアプローチするものである。すなわち、これまでの研究では十分に検討の及ばなかった、「ボーダーフリー大学における「研究」は教育の質保証にどのような影響を与えるのか」という問いこそが、本研究課題の核心をなす学術的「問い」である。具体的には、ボーダーフリー大学において「研究」がどのように捉えられており、それが教育の質保証にどのような影響を与えるのかを、組織、教員、学生という3つの視角から多角的に明らかにする。 令和2年度に中心的に取り組んだのは、公募情報等に基づくデータベースの作成である。具体的には、JREC-INの「機関種別」で「国立大学」「公立大学」「私立大学」に加え、「短期大学」「専門職大学」「専門職短期大学」「高等専門学校」「専門学校(専修学校専門課程)」、「職種」で「教授相当」「准教授・常勤専任講師相当」という条件で検索をしてヒットした公募情報を1年間かけて収集し、のべ1万件超の公募情報を収集した。現在、この公募情報に基づき、データベース化を進めているところである。半年ほどはコーディングの定義を修正しながら進めたため、年度末時点では約半分の入力作業が残っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和2年度に中心的に取り組む予定だったのは、公募情報等に基づくデータベースの作成であり、データベース化の途中ではあるものの、おおよその見通しは立っているため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度に中心的に取り組むのは、公募情報等を用いた分析である。なお、学生を対象とした調査の実施も予定していたが、コロナ禍の関係で規模を縮小して行うか、延期する方向で検討している。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の関係で、当初の計画で予定していた予備調査や成果発表が行えなくなったため。
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Research Products
(2 results)