2024 Fiscal Year Annual Research Report
多面的な入学者選抜における公平性の検証:地方や障害のある受験生への影響を中心に
| Project/Area Number |
20K02942
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| Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
立脇 洋介 九州大学, アドミッションセンター, 准教授 (50511648)
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| Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | 入学者選抜 / 多面的評価 / 公平性 |
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、多面的な入学者選抜が、一部の受験生にとって著しく不利にならず、公平に行われ、多様な人材の獲得につながるかを検討する。本年度は、①学習指導要領の改訂と入学者選抜との関連の検討、②コンピュータを用いた入学者選抜の可能性について検討を行った。 ①学習指導要領の改訂と入学者選抜との関連:前年高校2年生であった調査対象に、大学受験後に継続して調査を実施した。その結果、以下の3点が明らかになった。第一に受験時には平均して2~3時間程度学習しているものの、1割は全く学習していなかった。第二に平均して3.8回受験し、半数は12月までに進学先が決定していた。第三に2年生の段階で指定校推薦の利用希望が、1年後の志望の大学の合格と関連していた。 ②コンピュータを用いた入学者選抜(CBT)の可能性:CBTの活用方法とメリットや課題について検討を行った。CBTによって、障害受験生は問題閲覧や解答の入力がしやすくなるメリットがあるものの、試験問題作成の段階で障害受験生を意識した作業が必要であることが明らかになった。また、離島等の受験生にとっても、遠隔地からの受験が可能になるというメリットがあるものの、不正やセキュリティについて、従来と異なる対応が必要なことが示唆された。 ③上記の知見について、大学入試研究ジャーナルと大学入試学会誌に研究成果を発表した。
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