2020 Fiscal Year Research-status Report
大学アカデミック・ライティングによる大学生および大学院生の書き手としての成長
Project/Area Number |
20K02949
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
佐渡島 紗織 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (20350423)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 宏治 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 講師(任期付) (00765167)
嶼田 大海 青山学院大学, アカデミックライティングセンター, 助手 (10780140)
渡 寛法 日本大学, 文理学部, 准教授 (20732960)
宇都 伸之 北陸大学, 経済経営学部, 助教 (30755963)
坂本 麻裕子 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 准教授(任期付) (40648317)
千 仙永 東京大学, グローバルキャンパス推進本部, 助教 (90780172)
後藤 大輔 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 助手 (90835399)
田部井 滉平 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 助手 (00843947)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 大学アカデミック・ライティング / 書き手の成長尺度 / 書き手の成長要素 / 文章指導者の成長 / 追跡調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、書き手や書き手を指導する立場にある人たちの、書き手としての成長を長期に亘り追う追跡調査である。対象者が大学や大学院アカデミック・ライティング授業を履修した時を起点とし、その成長を追うという計画であった。 初年度は、新型コロナウィルスの世界的な蔓延により、データ収集を行おうと考えていた大学での授業が、すべてオンラインで行われることになった。そのため、通常の、授業履修者の学習成果が捉えられないだろうという判断のもと、データ収集を開始する時期を延期した。量的データ(電子アンケート)、質的データ(インタビュー)ともに収集を見合わせた。計上していた予算の多くは次年度に回すことにした。 コロナ禍で授業が変則的な形で行われていたこの一年間は、先行する研究を洗い出し、文献の検討とデータ収集の準備に当てた。量的データを集める分担者グループは、様々な心理尺度を勉強し、本研究の目的に見合う尺度を特定する作業を行った。質的データを集める分担者グループは、インタビューの種類とそれぞれの目的や方法を勉強し、本研究の目的に沿うインタビュー質問の精選を行った。インタビューの練習も行った。 新型コロナウィルス感染拡大によりデータ収集の開始時期は遅れたが、丁寧な準備ができたともいえる。2年目の4月には、データ収集を始める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス蔓延により、大学授業がオンラインで行われ、通常の状態での学習成果が捉えられないと判断した。そのため、データ収集開始時期を次年度に遅らせた。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目(2021年度)は、起点とする研究対象者を大学院生に絞ってデータ収集を開始する。4月と9月に大学院アカデミック・ライティング授業を履修する/した大学院生を対象として、その成長を量的、質的の両面から測る。量的データは、電子アンケートで収集し統計分析する。質的データは、対面またはオンラインによる個別インタビューで収集し、コーディングによる分析を行う。これを、授業開始時と終了時に行い、成長を見る。この研究対象者については、大学院在学中と卒業後にも同様のデータ収集を行い、成長を追跡する。 3年目(2022年度)は、起点とする研究対象者を大学生に絞る。大学院生と同様、授業開始と授業終了時、大学在学中、卒業後にも調査を行う。量的、質的な両面から調査を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナ肺炎で大学授業がオンライン形式になったため、授業履修者に対するデータ収集開始を見送った。インタビューの文字起こしに計上していた予算を次年度に回したい。
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