2021 Fiscal Year Research-status Report
肢体不自由教育における自立活動指導者の専門性に関する研究
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20K03003
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Research Institution | Fuji Women's University |
Principal Investigator |
今野 邦彦 藤女子大学, 人間生活学部, 准教授 (80710516)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 肢体不自由教育 / 自立活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、我が国の肢体不自由教育における、教諭、外部専門家、自立活動教諭、実習助手、行政職、その他の専門家等の自立活動指導者の専門性は、どのような現状にあり、今後どのような方向性を持って発展していくのかについて考察を深め、肢体不自由教育に資することを目的とするものである。 このため、全国の肢体不自由教育の自立活動指導者の現状、自立活動教育実践の実際などについて、多角的・広域的に調査を実施し分析を行う。 2021年度においては、全国の肢体不自由教育における自立活動指導者の採用・配置の現状を明らかにし、今後の発展の方向性を探ることを目的とし、全国130教育委員会の肢体不自由教育担当者を対象として質問紙調査を実施した。 また、日本特殊教育学会第59回大会において自主シンポジウム「自立活動教諭の専門性(3)-自立活動における指導者の専門性とは-」、研修会「特別支援学校と理学療法士」を開催し、自立活動指導者の専門性に関する議論を深めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究では、肢体不自由教育現場の実態調査が重要な課題であり、このため、全国の特色ある採用制度・教職員配置・実践・研究を行っている自治体・特別支援学校を訪問して担当者・責任者に意図・成果・課題等を確認するための面接調査を実施したり、全国の特色ある教職員配置・実践・研究を行っている特別支援学校等を実際に訪問し自立活動の実践現場を直接観察することにより、その指導者の専門性がいかに児童生徒に貢献しているのかを確認するための観察調査を行う予定である。 しかし、2020年度に続き2021年度も、新型コロナウイルス感染症拡大のため、現地調査が一切実施できず、質問紙調査、文献調査、資料収集の活動を主として行わざるを得なかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は全国各地への国内調査、さらに可能であれば国外調査を実施する予定であるが、今後も現地調査が困難な状況が続くようであれば、オンラインによる調査、及び期間の延長も視野に入れて方策を検討することが課題となる。
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Causes of Carryover |
前述のとおり、旅費の支出がなかったことが大きな理由である。次年度使用額は当該年度以降分と合わせ、調査の費用として執行する。
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