2023 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of support sysem for children with listening difficulties to improve their school life
Project/Area Number |
20K03006
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
小渕 千絵 国際医療福祉大学, 成田保健医療学部, 教授 (30348099)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 優子 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (40594411)
芦谷 道子 滋賀大学, 教育学部, 教授 (70452232)
岩崎 淳也 国際医療福祉大学, 成田保健医療学部, 准教授 (40757027)
三森 千種 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 助教 (70807528)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | Listening Difficulties / 原因解明 / 支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は以下の3点について実施した。 1)通常学級に在籍する中学生の聞き取りにくさに関する更なる分析:中学校の通常学級に在籍する生徒に、聞き取りにくさに関する質問紙を実施し、その結果について、成人例に対して行われた結果と比較した。中学生段階と、成人例では聞き取りにくさのパターンが異なることが推定された。このため支援においては、ここの状況にあわせた方法を検討する必要性が示唆された。 2)聞き取りと不注意に関係する要因の検討:聞き取りにくさの背景にある不注意がどのようなものであるのかを検討するため、神経発達症の傾向の見られない例18名と、神経発達症のある例71名に対して、マインドフルネスに関係する気づきと注意について検討した。この結果、、神経発達症の診断の有無により結果には差がみられ、診断がない例の方がマインドレスな傾向は強かった。LiD 例の場合には、自らの聞き取りにくさを自覚して困り感を感じて相談のために医療機関を訪れることが多い。自らの状態に注目した際に、うまくできない感覚を強く感じているために結果として不良になったものと推測された。一方で、神経発達症が背景にある場合には、自己の状態への気づきの弱さによって、診断なし群よりも結果が良好となった可能性が考えられた。 3)成果報告と投稿論文の作成:研究成果については、特殊教育学会及び日本心理学会にて報告した。また、これまでの成果をまとめて英語論文としてまとめ、投稿準備を行った。
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Research Products
(5 results)