2020 Fiscal Year Research-status Report
仮名文字列の音読の流暢性を予測する幼児期における評価方法の検討
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20K03015
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
齊藤 真善 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (50344544)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 仮名文字列 / 音読 / 流暢性 / 視空間注意 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナウィルスの影響で、当初予定していた北海道芽室町管内の保育所、幼稚園、小学校をフィールドとした実験調査が実施できなかった。令和2年3月、札幌市内特別支援学級に在籍している発達性ディスレクシア児(小学4年生)1名の協力が得られたため(学校および保護者の同意)、実施する予定の一連の課題を本児同を対象に現在実施し、課題の妥当性、分析方法についてシュミレーションしている。データは現在分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルスの影響により、令和2度に予定していた実験予定が中止となったため、研究計画の実行が遅れている。今後、コロナウィルスの収束を待って、実験計画を実行する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
実験に係る課題の選定、手続き、分析方法については確定していたが、コロナによる実験中断期間を有効に活用するために、課題の再考を行っている。具体的には、運動発達の測定には、動いている物体に対する身体反応のタイミングを調整する課題を作成中である。この課題は、標準化された運動発達検査の代わりに行うものであり、本仮説に関与する独立変数に特化した課題であり、短時間かつ簡便に実施可能なものである。被験者の募集については、北海道芽室町の教育委員会との連携は取れており、コロナウィルスの収束を待って、データ収集を行う予定である。
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Causes of Carryover |
令和2年6月に、研究計画に基づきTobii Pro ナノ(アイトラッカー)を2台購入した。Tobii Pro ナノを駆動させるには、Tobii Pro Lab(ソフトウェア)が必要であるが、所有していたTobii Pro Labはバージョンが古く、Tobii Pro ナノを駆動させることができないことが発注後に判明した。アイトラッカーを駆動させるためにはTobii Pro Labのアップグレードライセンスおよび保守維持ライセンスを購入する必要があった。Tobii Pro ナノ2台分のライセンスを購入するには予算が不足するため、1台を返品しその代金を返金してもらい、この返金額と前倒し支払い請求額、ならびに他の財源を合わせて、Tobii Pro Labアップグレードライセンス、保守維持ライセンスを購入した。そのため、令和3年度以降の旅費の配分を変更するに至った。
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