2020 Fiscal Year Research-status Report
発達障害児の示す強い偏食傾向を改善するための保護者用個別支援プログラムの開発
Project/Area Number |
20K03016
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
徳田 克己 筑波大学, 医学医療系, 教授 (30197868)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 智美 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (90330696)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 偏食 / こだわり / 感覚過敏 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)発達障害児の苦手な食品リストの作成 これまでの研究結果及びWEBの情報、発達障害傾向の強い成人のヒアリング調査結果から、匂いや色、舌触りなどから、発達障害児が苦手である傾向が強い食品のリストを作成した。匂いが強い食品が好まれないという傾向はなく、個人によって苦手とする食品には大きな差異があることが確認された。 2)偏食のある発達障害のある子どもを育てている保護者に対するヒアリング調査 発達障害があり、強い偏食傾向を示す幼児、小学生を持つ保護者に対して、個別のヒアリング調査を行った。調査の内容は、子どもの偏食の状況、年齢とともに偏食がどのように変化してきたか、これまでに試みた偏食改善の方法等であった。調査対象者の人数は幼児を持つ保護者20名、小学生を持つ保護者10名であった。調査は、研究代表者と研究分担者が定期的に巡回指導している幼稚園、保育所の保育者から協力者を募ったが、直接ヒアリング調査の実施はむずかしく、電話調査やパソコンによるリモート調査を行った。 3)偏食のある発達障害のある子どもを担当している保育者、指導者に対するヒアリング調査 強い偏食傾向を示す発達障害のある子どもについて、幼稚園や保育園の保育者、発達ケア教室の指導者らが保護者とどのような情報交換をし、どのように連携をとってきたのかを明らかにするための調査を行った。調査は、保育者及び指導者40名を対象にした。そのうち30名は直接ヒアリング調査、10名はリモート調査で行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍の拡大により、保護者や保育者・指導者との直接ヒアリング調査の実施が滞っている。感染防止策を講じても、ヒアリング調査を受諾してくれる発達障害児の保護者は少数である。
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Strategy for Future Research Activity |
直接ヒアリング調査に代えて、WEB調査やリモート機器による調査を実施するようにしたい。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス感染拡大防止のために、発達障害児の保護者、幼稚園や保育園の保育者に対する直接ヒアリング調査を実施することができず、旅費の支出が皆無であった。今後は、感染拡大状況を見ながら、可能な限り、直接ヒアリング調査を行うとともに、パソコンを利用したリモート機器によるヒアリング調査の実施のための経費に充てる。
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Research Products
(1 results)