2023 Fiscal Year Research-status Report
Longitudinal Developmental Assessment of Wrist and Finger Joint Position Sensation in Typical Developmental Children and Children with Developmental Dyslexia
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20K03030
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
糸数 昌史 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (00611683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田部 夏子 国際医療福祉大学, その他部局等, 大学クリニック言語聴覚センター 職員 (20406242)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 関節位置覚 / 発達性ディスレクシア / 限局性学習症 / 神経発達症 / 発達障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の主たる目的は、健常発達児および書字困難児の書字動作に関係する関節位置覚の発達変化を明らかにすること。および、書字困難と関節位置感覚の関係を導き出し、書字に困難さをもつ者への指導・治療方法の開発の一助とすることである。 今年度は研究協力施設において、縦断評価3年目の計測を行い、のべ38名の児童(男児27名、女児10名、平均年齢10.8歳)を対象に赤外線センサを用いた関節位置感覚の評価を行った。対象児はすべて読みまたは書きの両方に困難さをもつ限局性学習症(SLD)の症状を呈し、多くの児童が他の神経発達症(自閉スペクトラム症、注意欠如多動症、発達性協調運動障害等) の特性を有していた。 研究協力施設への継続的な通院が困難な症例が多く、経時的に縦断データの収集ができた症例は8例のみであったが、関節位置覚の精度の値は明確な変化(精度の向上)は認められなかった。 また、担当言語聴覚士より見る力の特性を評価できる「WAVES」の結果を入手し、評価項目のなかから書字動作と関連が深いと考えられる下位項目(目と手の協応、視覚的注意、視知覚速度、視覚分析・応用)の評価点を抽出した。指数を用いて定型発達児との発達状況の比較を行ったところ、すべての児童で基準値である100を下回る項目が存在し、視覚機能と関節位置覚の関連が示唆された。
今後さらに詳細に解析を行い、定型発達児と比較した書字困難児の書字に関連する関節位置覚の発達変化と視覚機能との関連を明らかにしていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスの影響により、研究協力施設の出入りが制限され、研究協力児のリクルートおよびデータ収集が十分にできていない状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルス蔓延により研究の遅れが生じており、当初の計画で実施予定であった定型発達児のデータ収集が十分なサンプルサイズを満たしていない。研究機関を延長し、研究協力施設と連携して引き続きデータ収集および解析を行い、学会発表および学術誌への投稿を通じて、研究成果を公表していく予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響により研究の遂行に遅れが生じており、2025年3月まで研究計画を延長することとした。また、同理由により、参加予定であったが学会への参加がかなわず、計上していた旅費を使用することがなかった。また、感染対策の一貫で、計測に関わる人員をミニマムにすることが求められ計測助手の謝礼の支払いも発生しなかった。 次年度は、研究協力施設の調整によって定型発達児の計測が計画されているため、計測参加の謝礼および計測助手の謝礼の支出を予定している。また、国内および国際学会における研究成果の発表を計画しているため、旅費の支出を計画している。学術論文誌への投稿も予定しており、英文校閲費用および掲載料の支出も計画している。
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Research Products
(2 results)