• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2022 Fiscal Year Research-status Report

ネット社会の新たな課題に対応するための情報モラル問題解決力の育成

Research Project

Project/Area Number 20K03072
Research InstitutionEdogawa University

Principal Investigator

玉田 和恵  江戸川大学, メディアコミュニケーション学部, 教授 (20299902)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松尾 由美  江戸川大学, メディアコミュニケーション学部, 講師 (50711628)
松田 稔樹  東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 教授 (60173845)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords情報モラル / 3種の知識 / 問題解決の縦糸・横糸モデル / 指導法開発 / 発達段階 / 教員研修
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、初等中等教育において発達段階に応じた情報モラル問題解決力を育成するための指導法及び普及のためのゲーミング教材を開発することを目的としている。人としてのモラルを育てながら情報技術の適切な知識を涵養し,問題解決力を育成する目的で開発した「3種の知識による情報モラル指導法(玉田2004)」と「問題解決の縦糸横糸モデル(松田2015)」を活用する.現在,子どもたちはSNS上でのコミュニケーショントラブルや,ゲームやネットへの依存,ネット上の情報に囲い込まれるフィルターバブルの問題に巻き込まれ翻弄されている.これらの課題に対応するためには,問題に直面した際に適切な判断ができる情報モラル問題解決力を育成する必要があるため,初等中等教育での指導用及びカリキュラム開発及び,指導を普及するためのゲーミング教材を開発した.
昨年度までに開発した指導法を基に、発達段階ごとに特に重視すべき内容を明確化するとともに、地域や機器活用など児童・生徒の状況に応じた題材を検討する。教材の内容や構成方法を検討し、モデル化した。静止画、動画、バーチャルリアリティによるシミュレーションなどの技法を用いた事例教材を試作・実装し、より理解を促進する視覚化の手法を検討し、評価・改善を行った。実際に小学生・中学生を対象とした実践を行い、児童・生徒がどのような反応をするかを、どのような効果があるかを質問紙・観察・インタビューなどを通じて検討し、評価・改善し、各自治体(東京都、千葉県、熊本県、福岡県、桑名市、仙台市)の教育委員会と連携して、広く実践を行い、教材の効果を検証した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

昨年度までに開発した指導法を基に、発達段階ごとに特に重視すべき内容を明確化するとともに、地域や機器活用など児童・生徒の状況に応じた題材を検討している。教材の内容や構成方法を検討し、モデル化して、静止画、動画、バーチャルリアリティによるシミュレーションなどの技法を用いた事例教材を試作・実装している。実際に小学生・中学生を対象とした実践を行い、児童・生徒がどのような反応をするかを、どのような効果があるかを質問紙・観察・インタビューなどを通じて検討しているため、概ね順調に進展していると考えられる。

Strategy for Future Research Activity

道徳が教科化されたため授業の効果としての評価を行わなければならない。そのため、道徳性、特に情報モラル問題解決力をどのように評価するか、評価の方法を検討する。
情報モラル問題解決力をどう評価するか、「学びに向かう力・人間性の涵養」「生きて働く知識・技能の習得」「思考力・判断力・表現力等の育成」の視点から、修得度を評価するための方法を検討し、ルーブリックを開発する。
東京都教育委員会、千葉県教育委員会と連携して、本指導法・教材を活用して授業実践を行い、児童・生徒の情報モラル問題解決力修得度を評価する。また、その評価が妥当か否かを現職教員と協力しながら検討し、評価・改善し、情報モラル問題解決力育成に関する評価方法を確立する予定である。

Causes of Carryover

情報モラル問題解決力をどう評価するか、「学びに向かう力・人間性の涵養」「生きて働く知識・技能の習得」「思考力・判断力・表現力等の育成」の視点から、修得度を評価するための方法を検討し、ルーブリックを開発する作業に遅延が生じているため、次年度に繰り越して作業をすることとなった。

  • Research Products

    (9 results)

All 2023 2022

All Journal Article (9 results) (of which Open Access: 5 results,  Peer Reviewed: 2 results)

  • [Journal Article] 情報モラル問題解決力を育成するための教員研修の手法2023

    • Author(s)
      玉田, 和恵
    • Journal Title

      江戸川大学紀要

      Volume: 33 Pages: 303-310

    • Open Access
  • [Journal Article] Society5.0時代に対応した情報モラル問題解決力の育成~人工知能と個人情報の活用を思考するゲーミング教材の開発~2023

    • Author(s)
      玉田和恵
    • Journal Title

      Informatio : 江戸川大学の情報教育と環境

      Volume: 19 Pages: 33 - 40

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] Gaming teaching Materials toward AI and Personal Information Protection2023

    • Author(s)
      Tamada Kazue, Toshiki Matsuda
    • Journal Title

      2023 Hawaii International Conference on Education

      Volume: 1 Pages: 1-8

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 情報モラル問題解決力育成ための教員への研修と意識2023

    • Author(s)
      玉田和恵, 松田稔樹
    • Journal Title

      日本教育工学会2023年春季全国大会講演論文集

      Volume: 1 Pages: 507-508

    • Open Access
  • [Journal Article] 市民として社会での個人情報の扱いをシミュレーションするゲーミング教材の検討2022

    • Author(s)
      玉田和恵, 松田稔樹
    • Journal Title

      日本シミュレーション&ゲーミング学会 全国大会報告集

      Volume: 1 Pages: 66-69

  • [Journal Article] 教育データの利活用と個人情報の諸問題に関する検討2022

    • Author(s)
      玉田 和恵, 松田稔樹
    • Journal Title

      日本教育工学会2022年秋季全国大会講演論文集

      Volume: 1 Pages: 481-482

  • [Journal Article] 情報モラル問題解決力を育成するための調査研究-トラブルを回避し、積極的に活用する態度を育成するために-2022

    • Author(s)
      玉田和恵, 松田稔樹
    • Journal Title

      日本教育工学会研究会報告集

      Volume: 1 Pages: 190-195

    • Open Access
  • [Journal Article] 問題解決の縦糸・横糸モデルによる情報Ⅰ「(1)情報社会の問題解決」2022

    • Author(s)
      玉田和恵, 松田稔樹
    • Journal Title

      日本情報科教育学会第15回全国大会講演論文集

      Volume: 1 Pages: 22-23

  • [Journal Article] 情報モラル問題解決力を育成するための個人情報保護法ゲーミング教材2022

    • Author(s)
      玉田和恵, 松田稔樹
    • Journal Title

      日本教育工学会2022年春季全国大会講演論文集

      Volume: 1 Pages: 311-312

    • Open Access

URL: 

Published: 2023-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi