2023 Fiscal Year Research-status Report
Detection of Bug Rules by Cognitive Diagnostic Model and Its Application to Adaptive Testing
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20K03076
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
大森 拓哉 杏林大学, その他部局等, 教授 (80332617)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | バグモデル / 認知診断モデル / 潜在変数による予測 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、学び直しも含めた数理的能力の獲得のための支援システムの構築である。学びを進める上で、どの段階で躓きやすいのか、どのような誤りを犯しているのかを自動診断し、修正支援をするe-learningシステムの構築を目的としている。誤りには系統的なエラー構築があることを仮定し(バグモデル)、認知診断モデルによるバグ修正支援システムを構築することを目標としている。2023年度は、バグ診断において潜在変数による予測モデルに対するデータの追加取得とその適用についての追加の研究を行い、潜在変数による予測モデルの妥当性を実験的に検証した。具体的には、潜在変数モデルをイメージデータに適用し、あいまいな心的データを具体的なグラフィカルな表現方法に変換し、その妥当性を評価して有用であることを実証した。イメージデータについては、職業に対する評価をSD法により測定し、その因子分析結果を視覚的・直感的にわかりやすくするためにグラフィカルな表現により提示した。具体的には、潜在変数を介することによって心的イメージの結果を顔グラフという表現方法において提示した。この方法は測定元と出力元の両方とも潜在変数化することによって潜在変数同士をマッピングするものであるが、バグモデルにおいても試験結果データと誤り種類データ(バグデータ)の両方を潜在変数化してマッピングすることにより誤りを自動抽出することに応用可能である。これらの結果の一部を2つの学会大会において発表した。 2023年度において学会発表した演題は以下のとおりである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は国内学会において2つの研究発表を行ったが、研究計画当初発表予定としていた国際会議が2024年度に開催されることになったため研究期間を1年再延長した。延長に伴い、データの追加取得とその適用についての追加の研究が可能となり、本年度の学会大会において発表予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度にあたり、これまでの成果の総仕上げとし、国際学会大会発表及び論文誌への投稿を進める。追加のデータを収集し、これまで構築してきたモデルの評価実験を行う。今年度は国際学会発表1件、国内学会発表2件、及び論文誌への投稿を予定している。
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Causes of Carryover |
研究計画当初発表予定としていた国際会議が2024年度に開催されることになったため研究期間を1年再延長した。2024年度は国際学会発表1件、国内学会発表2件、検証実験等を行う予定である。
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