2020 Fiscal Year Research-status Report
A study on a device for the hearing impaired to understand surrounding conditions and provide instructions from a instructor during skiing classes
Project/Area Number |
20K03091
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
黒木 速人 筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (00345159)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西岡 知之 筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (70310191)
向後 佑香 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 助教 (70642669)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 聴覚障害 / アシスティブ・テクノロジー / 情報保障 / スノースポーツ / スマートアイグラス |
Outline of Annual Research Achievements |
実績の1つ目として,実際の指導場面での使用を想定した使用するデバイスに関して調査を行った.スキーというスノースポーツに耐えうるデバイスであることが要件となる.具体的には,屋外特に晴天の高照度から曇天の低照度の幅広い環境におけるディスプレイの見やすさが何よりも重要であり,加えて,スポーツ中の装着性が求められることから,小型,軽量,耐候性なども大切な項目となる.これらの要件を既存と今後リリース予定のデバイスに関して調査し,必要に応じて入手した. 既存デバイスに関しては,EPSON MOVERIOシリーズの数種類を複数台数入手し,使用されているELディスプレイのテストならびに情報として提示するアイコンと文字に対し情報取得のしやすさに関する予備実験を行った(実績2).今後リリース予定のデバイスに関しては,2021年中に米facebook社が,それ以降に米Appleが相次いでリリース予定である.これらは,前出の本研究に求められるデバイス要件を兼ね備えていると期待される. 2つ目の実績として,情報として提示するアイコンと文字に対し情報取得のしやすさに関する予備実験を行った.被験者19名の聴覚障害者に対して実施した.提示する刺激として16種類の正刺激(「文字のみ」の刺激:8種,「文字+アイコン」の刺激8種)と3種類のダミー刺激を準備した.正刺激16種は,スキー指導上用いられるであろう,受講生周辺に関する情報と指導に関する情報を選定した.これらの刺激をスマートグラスを装着した被験者に提示し,被験者が「内容を理解できた」と判断した時間を反応時間として測定した.反応時間を内容理解のしやすさの指標とした.被験者が内容を理解せず単に早く反応するのを防ぐ目的でダミー刺激を混在させた. 実験の結果としては,「文字のみ」より「文字+アイコン」の提示が反応時間が早くなると予想したが,明確な傾向は得られなかった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は,研究で使用するデバイスの選定と,情報として提示するアイコンと文字に対し情報取得のしやすさに関する予備実験を行った. デバイスに関しては主に仕様調査を行い,入手可能なものを数種揃えた.現状,本研究に合致する仕様のデバイスはないが,今後リリースされる予定のデイバイスが,要件を兼ね備えていると期待される. 入手したデバイスを用いて,予備実験を行った.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究において,実際の指導場面での使用を想定したデバイスに関しては速やかに入手し,本研究の目的に沿った開発を行う予定である.基礎実験である情報の最適提示に関しては,既存デバイスを用いて同時に進めて行く. 上記開発を進めつつ,実際の指導場面を想定したフィールド実験に関しては,コロナ禍の状況を見つつ,行って行く.
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Causes of Carryover |
実際のスキー指導場面での使用を想定したデバイスに関しては,開発のしやすさ含め,主に仕様調査を行った.本研究に沿った仕様のデバイスはないが,今後リリースされる予定のデイバイスが要件を兼ね備えていると期待されるため,今後に備え物品費の支出を抑えた. 予備実験として,ELディスプレイのテスト,ならびに,情報として提示するアイコンと文字に対し情報取得のしやすさに関する予備実験のために,現存デバイスを購入した. 実際の指導場面を想定したフィールド実験に関しては,デバイス入手およびそれに伴う開発と,コロナ禍の影響もあり,想定通りに実行できなかった点も繰り越しの使用額が生じた理由である.
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