2022 Fiscal Year Research-status Report
博物館での体験を評価・視覚化する手法の提案と汎用化
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20K03111
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Research Institution | Aichi Shukutoku University |
Principal Investigator |
政倉 祐子 愛知淑徳大学, 創造表現学部, 准教授 (60468915)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若林 尚樹 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (40254586)
田邉 里奈 千葉工業大学, 先進工学部, 准教授 (50386786)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 体験の評価 / 学びの評価 / 主観評価の視覚化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、博物館などの展示施設での来館者の体験を主観的な印象の変化として捉え評価するための手法について、①来館者の観覧ルートに沿った体験について時間軸での変化として捉え、展示施設の入口から出口までの傾向を把握すること、②評価結果を来館者自身にフィードバックできるよう視覚化し、体験後の振り返り材料等として活用可能とすることを目指すものである。また本研究では、体験を評価するための手法について、博物館においてのみではなく、学校などの教育機関において実施されるプログラムや、オンラインで実施されるプログラムなど、さまざまな対象・形態のプログラムへの汎用化も視野に入れ検討を進めている。2022年度は、評価の蓄積と活用(①および②)、さまざまな対象・形態のプログラムへの汎用化について主に検討を行った。 提案手法による評価の蓄積と活用に関しては、動物園における来園者の体験について評価した結果を視覚化したものをもとに、案内マップの制作と試行を前年度に引き続き実施した。2回の制作・試行を繰り返し案内マップのブラッシュアップを行い、年度末には提案した案内マップの一般配布を実現するとともに、案内マップ使用者へのアンケートによる効果計測を行った。また、体験を評価する手法の汎用化に関しては、小中学校を対象に実施した航空教室において2回(4校)のプログラムを実施し、学習における体験について多面的な分析評価を行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、新型コロナウィルス感染症の状況を考慮しつつ、対面・実地での体験プログラムを一部再開し、評価と結果の活用事例を蓄積することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に引き続き、博物館での体験を評価するためのプログラムを可能な範囲で実施しつつ、評価の活用事例の蓄積と、評価手法の汎用化のための検討を行う。また、最終年度の成果として、学会発表や論文執筆等の成果発表に注力する。
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Causes of Carryover |
(理由)本研究では、評価事例・データの蓄積をもとに、評価分析および結果可視化のためのアプリケーション開発を行うが、2020年度は新型コロナウィルス感染症の影響により、評価のためのプログラムの実施回数も当初予定より少なく、また、アプリケーション開発も行うことができなかったため、2021年度への繰越金(1,084,012円)が発生していた。2021年度は、対面とオンラインでのプログラムを実施し、アプリケーション開発も行ったものの、前年度からの繰越金があったこと、プログラムの実施に至る打ち合わせをオンラインで実施したことから、2022年度への繰越金(518,971円)が発生していた。2022年度は一部実地でのプログラムの実施も再開したものの、当初計画していたまでには戻らず、また、学会や研究打ち合わせもオンラインで実施されたことから、執行額が予定よりも少なく、2023年度への繰越金1,146,641円が発生した。 (計画)2023年度は、前年度に引き続き可能な限り対面・オンラインでのプログラムを実施することに加え、成果発表のための学会参加に使用する予定である。プログラムの実施状況にあわせ必要に応じて評価アプリケーションの機能修正・追加に使用する予定である。
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Remarks |
・AIRDO 航空教室 気持ち温度計によるワークショップの評価、2022年6月9日実施、2022年11月9日実施 ・金沢動物園 わくわく動物園マップ実施報告書、2022年11月9日実施、2023年2月14日実施
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