2022 Fiscal Year Research-status Report
教師・受講者双方に向けたアンプラグドによるプログラミング教育カリキュラムの構築
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20K03122
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
倉橋 農 大阪大学, サイバーメディアセンター, 招へい研究員 (70769447)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
越智 徹 大阪工業大学, 情報センター, 講師 (10352048)
尾崎 拓郎 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (40713813)
今井 正文 豊橋創造大学, 経営学部, 教授 (90300219)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | プログラミング教育 / リテラシーとしてのプログラミング / アンプラグド教材 / プログラミングのモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に開発したアンプラグド教材「ハンバーガー・ロボ」について、大学生を対象とした対面の授業を行った。この実践における事後アンケートから、ブロック構造の理解が困難であることが明らかになった。
また、小学校3年生4クラスを対象にアンプラグド教材「ハンバーガー・ロボ」を用いた実践授業を行い、その結果を分析した。授業は45分4コマからなっており、順次・反復・分岐・ブロック構造について学習を行った。ワークシートの分析の結果、順次・反復・分岐の順に獲得が容易であり、またブロック構造、特にその入れ子の習得は難しく、特別の配慮が必要であることが示唆された。
これらの成果は、次年度の国内外の学会で発表し、また論文にまとめることが予定されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス蔓延の影響により、計画していた対面による授業実践が困難であった。また、初等教育の教員向け講習会も計画していたが、部分的に実施を見合わせざるを得なかった。いずれもオンラインによる実施を検討したが、アンプラグドという計画の性格上、実現が困難であった。
また、アンプラグド教材を開発するための打ち合わせは対面による相談が不可欠だが、研究者同士の移動が困難であり、計画通りに教材開発を進めることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の中心をなす教材のうち一つは計画通りに完成しており、これを軸として教材の開発およびマニュアルの作成・仕様の策定を進め、カリキュラム全体の完成を目指す。
これまで新型コロナウィルス感染拡大にともない、対面での授業実践や講習の実現が困難であったが、社会情勢が許す限り実行に移すこと、特に大学教員向けの講習を予定している。また、教材の開発・マニュアルの作成・仕様の策定に注力する。さらに、計画しているAR教材の開発に力を入れる。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの感染拡大により、予定していた国内での会合費用、また国際学会への参加費用が大幅に削減された。また、初等教育の教員向け講習会も計画していたが、実施を見合わせざるを得なかった。このため、講習会などの開催費用を用いることができなかった。また、アンプラグド教材を開発するための打ち合わせは対面による相談が不可欠だが、研究者同士の移動が極めて困難であり、出張費の使用が滞った。 次年度使用額は国際学会への参加費用、AR教材を含めた教材の開発と、そのために必要な機材の購入、ウェブサイト等による成果の公開に充てる予定である。
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