2022 Fiscal Year Research-status Report
事例の分析に基づくプログラミング教育のための知見マップの構築
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20K03128
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
山本 樹 明海大学, 総合教育センター, 准教授 (30535266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下郡 啓夫 函館工業高等専門学校, 一般系, 教授 (00636392)
村上 正行 大阪大学, 全学教育推進機構, 教授 (30351258)
稲垣 忠 東北学院大学, 文学部, 教授 (70364396)
金子 大輔 北星学園大学, 経済学部, 教授 (70397438)
國宗 永佳 千葉工業大学, 情報科学部, 教授 (90377648)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | プログラミング教育 / 知見マップ / 記述的分析 / 先行研究調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
プログラミング教育の実践者が活用することを意識し,授業実践の観点を記述的分析により明確化し,これを基に先行事例を体系化する「知見マップ」の構築を目指した調査として,2017-2020年度に実際に授業や実験などでプログラミングを利用した教育学・教育工学に関する報告を計180件の実践事例を調査した. 「知見マップ」を構築するために必要な観点には「対象」「教材」「学習目標」の3点を定め,2022年度は「学習目標」について調査結果を整理した.学習目標は非常に多岐にわたり,抽象度が異なるものが多いため,それらの抽象度に応じてKJ法を用いて9つのカテゴリ(効力感・意欲,コンピテンシー,プログラミング的思考,情報の科学的な理解,教科教育,教材・イベント・ワークショップ,プログラミング習得,ツール開発,特定の対象者)に分類した.結果,「教科教育」や「教材・イベント・ワークショップ」に分類されたものは具体的な学習目標が多かった.「効力感・意欲」「コンピテンシー」には,抽象度の高い学習目標が多かった.これらは「情報活用能力の体系表」にある項目などを考慮しつつ,マッチングが必要であることが示唆された.「プログラミング的思考」「情報の科学的な理解」では,「分解」「組合せ」「シミュレーション」「抽象化」「一般化」の一部を養成するもの,論理的思考力を養成するもの,アルゴリズム的思考の養成など,学習目標も多様であった.また,小学生などの低年齢層に対する学習目標と,中等・高等教育機関での学習目標にも違いがみられる.小学校では,様々な教科からプログラミング的思考を養成するためのアプローチとなっている.これらのことから,プログラミング的思考では,学齢と学習目標との関係を確認する必要があることが示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度,2021年度のCOVID-19の影響で,学内業務が代表者・分担者とも急増してことにより,研究計画より遅れている.また,2020年度は「知見マップ」を作成する予定であったが,この準備段階で最も重要である観点「学習目標」に関しての整理が2022年度実施となってしまったことも研究全体が遅れた要因である.
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Strategy for Future Research Activity |
本年度中に知見マップを作成する.そのために,観点の中の「学習目標」について,「情報活用能力の体系表」にある項目とのマッチングも含めて検討し,マップを作成する.さらに,項目としてそれらの教育支援の『支援技術』について,例えばアルゴリズムを教える際に「フローチャート」を用いるのか「アニメーション」で教えるのかなどアプローチと学習目標とのマッチングも含め「支援技術」が一望できるような仕組みも検討する.
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Causes of Carryover |
2020,21年度のCOVID-19の影響で,研究遂行が遅れているため,次年度に研究を遂行するための使用額が生じた. 「知見マップ」を作成するために,研究代表者・分担者での打ち合わせ・マップ作成のために使用する計画である.
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Research Products
(2 results)