2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of exploratory HTML teaching materials that promote essential understanding of mathematical concepts, and investigation of those input method
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20K03140
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Research Institution | Kisarazu National College of Technology |
Principal Investigator |
山下 哲 木更津工業高等専門学校, 基礎学系, 教授 (40259825)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 孝之 木更津工業高等専門学校, 基礎学系, 准教授 (70396274)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 探求型HTML教材 / 数学教材作成支援システムKeTCindy / 動的幾何システムCinderella / アクティブラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウィルス感染症拡大の影響により,年度末に対面授業ができない期間が生じたため,探求型HTML教材を用いた比較実験授業は2021年8月までに1回だけ実施できた.その結果,-θ,θ+π,θ+π/2などの三角関数の公式に関して探求型HTML教材の使用によって理解度が向上することを実証できた.2022年2月までに,三角関数のグラフの平行移動,拡大・縮小に関して探求型HTML教材の使用によって理解度が向上するかどうか比較実験を1回実施する予定だったが,まん延防止等重点措置のため対面授業が実施できない期間に入り,実施できなかった.本比較実験については,2022年度8月までに実施することになった. また,新型コロナウィルス感染症拡大の影響により,国内の研究打合せ・学会・研究会や国際会議等はすべてオンライン会議で実施され,対面による情報交換ができなかった.比較実験授業から得られた成果を京都大学数理解析研究所短期共同研究集会で口頭発表した.その他,KeTCindyによる探求型HTML教材作成について,国際会議Application of Compute Algebra,日本数学教育学会全国大会,日本高専学会年会,国内の研究集会等で発表した.結果として,国際会議発表1件,国内学会等発表5件,計6件発表できた. さらに,日本高専学会の中に高専数学授業研究会を立ち上げ,月1回オンライン会議で開催し計11回実施した.本研究会で,高専数学教員に対してオリジナル教材の利活用についてインタビュー等を行い,その結果を受けて討議した.結局,本研究会の参加者には,動的な視覚的教材を作成できる教員はいなかった.この意味でも,KeTCindyによる動的なHTML教材を作成することは大きな意義があるといえる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症拡大による影響により,学外の数学教員の授業見学が全くできていないため,探求型HTML教材を用いたアクティブラーニング型授業の授業デザインの構築を進められない状況である.それでも,高専数学授業研究会で授業実践報告会を2回実施し,オリジナル教材を利活用したアクティブラーニング型授業の授業デザインについて2件知ることができた. また,対面授業が実施できない期間があったため,比較実験授業による理解度調査が一部実施できなかった. 探究型HTML教材の開発については順調に進められている.
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Strategy for Future Research Activity |
対面授業が実施できる期間に,できる限り,比較実験授業による理解度調査を実施する.そのために必要な探求型HTML教材の開発を最優先させる. 担当科目の授業における探求型HTML教材の開発を随時行う. 高専数学授業研究会において,できる限り,オリジナル教材を利活用したアクティブラーニング型授業の実践報告会を開催し,探求型HTML教材を用いたアクティブラーニング型授業の授業デザインの構築を進める. 以上の成果を直近の国際会議,国内の学会や研究集会等で発表する.
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症拡大の影響により,国内外の学会発表や他高専の数学教員へのインタビュー等による授業デザインの実地調査を全てオンラインで実施することになり,国内外の出張旅費分の予算を使用できなかったことによる.使用できなかった旅費分のうち,必要な機材購入により物品費としてできる限り計上した. 次年度に他高専の数学教員へのインタビュー等による授業デザインの実地調査をするための旅費分として,20万円程度を使用する予定である.
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Research Products
(9 results)