• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2020 Fiscal Year Research-status Report

個別学習と協調学習を連携させる学習デザインの研究

Research Project

Project/Area Number 20K03160
Research InstitutionAoyama Gakuin University

Principal Investigator

寺尾 敦  青山学院大学, 社会情報学部, 教授 (40374714)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 伊藤 一成  青山学院大学, 社会情報学部, 准教授 (20406812)
宮治 裕  青山学院大学, 社会情報学部, 教授 (30255236)
飯島 泰裕  青山学院大学, 社会情報学部, 教授 (50262548)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords個別学習 / 協調学習 / デザイン原理 / レポートライティング
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、個別学習と協調学習を連携させて、深い学習をもたらす学習環境のデザイン原理を明らかにすることである。
新型コロナウイルスへの感染対策として、2020年度の授業はオンラインで行われた。これには多くの困難があったが、本研究の遂行を助けた側面もあった。たとえば、授業時間にオンラインで集まってグループディスカッションなどの協調学習を行う場合、授業時間の前あるいは後に個別学習の課題を設定することで、個別学習と協調学習を連携させた授業デザインを実践することができた。
研究代表者の寺尾が本研究の開始以前から担当していた「認知心理学」では、読書とレポート作成という個別学習と、リアルタイムのディスカッションという協調学習を連携させている。学生は授業までに指定された章を読み、要約と小論文を学習管理システム(LMS)で提出する。授業ではグループディスカッションを行い、もう一度小論文を書いて提出する。2019年度までは、ディスカッション前(授業前)に提出された小論文は、添削され、授業後に LMS で返却されていた。ディスカッション後の小論文は、授業時間のうちに書いて提出され、翌週に返却されていた。そのため、2つの小論文に対して同じ問題点を指摘しなければならないことが生じていた。そこで、2020年度の授業では、授業前に学生が提出した小論文を、授業時までに添削して LMS で返却するようにした。これにより、2つの小論文に同じ指摘をすることは少なくなった。ディスカッション後のレポートの質を向上させるためには、準備となる課題をディスカッション前に行うこと、その課題に対して何らかのフィードバックをすることが、デザイン原理として提案できるだろう。
「認知心理学」での実践研究の他に、個別学習を基本として教員は学習サポートに徹する「教えないプログラミング」など、いくつかの研究を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

実践研究のための授業をデザインして実施することはできた。ただし、詳細な分析はこれから行う。授業およびLMSから得られる学習データを分析することで、パフォーマンスで測定される深い学習と、それをもたらす学習プロセスを明らかにすることができるだろう。

Strategy for Future Research Activity

本研究では、基本的に、学習科学の研究方法を採用している。すなわち、目的にあわせて学習環境をデザインし、それを教育実践の場で試用して、その結果をもとに改善を繰り返すという手法である。
本研究では、上述した「認知心理学」など、われわれ研究組織のメンバーがそれぞれ担当している授業が主な実践の場となる。今後も、学習環境のデザイン、実践、学習データの分析というサイクルにより、個別学習と協調学習を連携させた授業のデザイン原理を明らかにすることを目指す。

Causes of Carryover

これまでも行っていた授業を継続して実践研究を行ったため、新たに物品を購入する必要がなく、授業で使用する LMS の管理を依頼している業者への支払いのみが発生した。この LMS 費用は今年度も同額を支払う予定である。
学会がすべてオンライン開催となり、旅費の支出が発生しなかった。今年度も、9月までに発表を予定している学会はすべてオンラインとなった。それ以降の学会が現地開催となれば、旅費を使用する。
データ分析のために必要な物品購入(書籍など)を行う。

  • Research Products

    (2 results)

All 2021 2020

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 学生によるオンライン授業形態の選択と学習活動2021

    • Author(s)
      寺尾敦・佐藤柚弥
    • Organizer
      情報コミュニケーション学会第18回全国大会
  • [Presentation] 教えないプログラミング―C言語の学習を支援するウェブサイトの構築―2020

    • Author(s)
      寺尾敦
    • Organizer
      コンピュータ利用教育学会(CIEC)2020 PC CONFERENCE

URL: 

Published: 2021-12-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi