2022 Fiscal Year Research-status Report
ネットいじめに留意したファシリテーターとしてのICT活用教員研修プログラムの開発
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20K03187
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Research Institution | Osaka Shoin Women's University |
Principal Investigator |
今田 晃一 大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 教授 (40342969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村山 大樹 帝京平成大学, 人文社会学部, 講師 (90721671)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ネットいじめ防止 / ICT活用 / GIGAスクール構想 / 教員研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
ネットいじめに留意したファシリテーターとしてのICT活用教員研修プログラムの開発に向けて、多面的なアプローチを行った。また、2022年12月に、『生徒指導提要』が新しく示されたことにより、ネットいじめ防止に関しても新たに「発達支持的生徒指導」の視点を取り入れ、教員研修プログラムを再検討しているところである。まず、教員養成の視点から3つの大学の教職課程のカリキュラム・マップについて検討を行い、学会発表および論文を発表した①。その際、その効果の検証に用いるための「ICT活用指導力チェックリスト」の作成も行った②。ICT活用指導力を育成する4年間の教職課程の中で、本研究の研修プログラムを題材として適切に導入する方法を実践を通して検討中である。 ①教職課程における ICT活用指導力に関するカリキュラムマップの作成 : 新教科「情報通信技術を活用した教育に関する理論及び方法」を中心として、②「保育者養成課程版『ICT活用指導力チェックリスト』の検討」 また具体的な教員研修プログラムとしての、現時点の実践を地元東大阪市教育委員会および小中学校、高等学校での校内研修や校区研修会で実施した。その際、即時アンケートとしての「Mentimeter」と各学校のLMS(教育支援システム)との連携に有効な実践上の留意点等も明らかになりつつある。最終年度である来年度は、これらの実践の成果をアンケート等のデータをもとに、検証し、まとめる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
教員研修の実践を通じて、GIGAスクール構想も確実に定着している状況もあり、ICT活用の視点については概ね順調に進めることができた。 またネットいじめ防止という観点については、『生徒指導提要』が新たに提示されたことにより、「発達支持的生徒指導」との整合性に再検討の必要性が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで教員研修プログラムとしての実践は、東大阪市教育委員会および小中学校、高等学校での校内研修や校区研修会等を実践し、改善を重ねてきた。また、依頼により埼玉県春日部市の小学校の地区教員研修会など、埼玉県幸手市教育委員会など想定以上に実践校は増えつつある。 今年度は、研究の最終年度になるので、これまでの実践をアンケート等のデータに基づいて研修プログラムとして完成させ、学会発表、論文発表等で情報を発信していく。また、教員養成としての、教職課程のカリキュラムにも題材の一つとして位置づけ、これも実践を通して検証していく予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により、対面の教員研修および模擬授業の実践が計画通り実施できなかったため。
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