2020 Fiscal Year Research-status Report
情報社会におけるウェルビーイングを目標とした情報モラル教育の手法の開発
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20K03188
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
長谷川 元洋 金城学院大学, 国際情報学部, 教授 (80350958)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 大輔 北星学園大学, 経済学部, 教授 (70397438)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 情報モラル / 道徳教育 / 情報活用能力 / 質問作り / QFT / 主体的・対話的で深い学び / 教科書分析 / ウエルビーイング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,新しい情報機器や情報サービスの登場によって,環境や状況が変わっても,適切な判断と行動ができる児童・生徒を育成できる情報モラルの授業方法を開発することを研究目的として行う。そして、情報社会におけるウェルビーイング(良好な状態:well‐being)を目的とした情報モラル教育の手法を開発することを目指すものである。 2020年度は予定していた研究授業や教員研修会の実施,海外で開催されるカンファレンスへの参加が不可能となったため、前年度までに収集できていたデータを分析したり、情報モラルに関する教科書の記述を分析したりすることとした。 学会の全国大会では、「ICTを活用し、各班の考えを共有した事例」「質問作り(QFT)の手法を導入した道徳科の授業の分析結果」「授業情報モラルを題材にした道徳科の授業での児童一人一人の思考の多様性についての分析結果」の報告を日本教育工学会全国大会(オンライン開催)、日本道徳教育学会(紙上開催)、日本道徳教育方法学会(紙上開催)で行った。 児童生徒が発問をする授業方法を取ることによって、個人、グループのそれぞれの学習において、多角的・多面的に思考する授業が可能になることがわかった。 情報モラルに関する中学校技術・家庭科の教科書の記述を分析した研究成果を日本産業技術教育学会の学会誌に投稿し、査読を受けた結果、掲載可となった。調査対象とした3種類の教科書ともに情報モラルの内容が充実した。また,教科書会社へのインタビューから,それぞれの編集方針の特徴が明らかになった。論文は2021年6月末に発行される予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大防止のために、小中学校において実施予定だった研究授業、教員研修会、海外のカンファレンスへの参加を中止せざるを得なかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
緊急事態宣言やまん延防止重点措置が解除されるなどし、協力校との調整ができた段階で、2020年度に実施予定であった研究授業を実施する。また、平行して、オンラインで実施できる授業の開発も行い、準備が整った段階で実施する。 また、2020年度に行った分析結果をまとめ、学会誌に論文投稿する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大による影響で、予定していた研究授業や教員対象の研修会、参加予定だった海外の研究会が中止となった。また、学会発表もオンライン発表や紙上発表となった。 2021年度も新型コロナウイルス感染拡大の影響が続いているが、状況が落ち着き次第、研究授業等を行い、研究の遅れを取り戻したい。また、オンラインで実施可能な授業の開発も行いたい。
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Research Products
(4 results)