2021 Fiscal Year Research-status Report
情報社会におけるウェルビーイングを目標とした情報モラル教育の手法の開発
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20K03188
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
長谷川 元洋 金城学院大学, 国際情報学部, 教授 (80350958)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 大輔 北星学園大学, 経済学部, 教授 (70397438)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 情報モラル / well-being / 道徳教育 / 質問作り / QFT / 探究的な学習 / 主体的・対話的で深い学び / 教科書分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究2年目の研究成実績の一つが、情報モラルに関する中学校技術・家庭科の教科書の記述を分析した研究成果が日本産業技術教育学会の学会誌に掲載された論文である。3つの技術・家庭科の教科書の情報モラルに関する記述の仕方の特徴を分析し、道徳科等での情報モラル教育への教科書の活用の仕方等について検討した(長谷川元洋、2021、平成 28 年度版の中学校技術・家庭科技術分野の教科書における情報モラルの内容の充実化の分析,日本産業技術教育学会誌第63巻第2号,pp.175-185)。さらに、初等・中等教育における主体的・対話的で深い学びを実現するためのICT活用の方法について検討した(金子大輔、2022,アクティブラーニングとICT活用― 初等中等教育における「主体的・対話的で深い学び」の考え方と高等教育におけるアクティブラーニングの事例―",北星学園大学経済学部北星論集,61巻,2号,pp.61--73 )。 また、A県B市において、個人情報保護条例違反によって、GIGAスクール構想によって整備されたPCの利用が一時的に中止される事態が発生したことを受け、整備されたICTを効果的環境を活用した教育を継続するために必要なことや教育の情報化に対応した情報セキュリティポリシーの整備の必要性等について検討し、日本教育工学会2021年度秋期全国大会で発表した。 2021年度は、2020年度に引き続き、コロナ禍によって、小学校や中学校での研究授業や教員研修会の実施,海外で開催されるカンファレンスへの参加が不可能となった。少人数でのオンライン授業やオンライン研修会を試行したが、まだ、オンラインでの実践事例は完成はしていない。対面授業、オンライン授業による情報モラルの授業方法の開発については、社会の情勢を見ながら、取り組んで行きたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、小中学校において実施予定だった研究授業、教員研修会、海外のカンファレンスへの参加を中止せざるを得なかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスの感染状況を見ながら、研究協力校と調整を進め、延期している研究授業を実施する。そして、分析結果をまとめ、学会誌に論文投稿する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大による影響が続いたため、予定していた研究授業や教員対象の研修会、参加予定だった海外の研究会が中止となった。また、学会発表もオンライン発表となり、発表旅費が不要となった。 現時点でも新型コロナウイルス感染拡大の影響は無くなっていないが、状況が落ち着き次第、研究授業等を行い、研究の遅れを取り戻したい。
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Research Products
(3 results)