2022 Fiscal Year Research-status Report
情報社会におけるウェルビーイングを目標とした情報モラル教育の手法の開発
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20K03188
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
長谷川 元洋 金城学院大学, 国際情報学部, 教授 (80350958)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 大輔 北星学園大学, 経済学部, 教授 (70397438)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 情報モラル教育 / 質問作り(QFT) / 道徳教育 / 総合的な学習の時間 / 質問駆動型学習(QDL) / 主体的・対話的で深い学び / 令和の時代の日本型学校教育 / 探究学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究3年目の研究成果は、主に次の2つである。一件目(長谷川・金子 2022)は、質問作り(QFT)を用いた授業の学習の振り返り文を分析し、児童が授業の中で大切だと思ったことや、実践意欲や態度について、計量テキスト分析を行った研究である。分析の結果、「語群1:詐称される危険性の認識」「語群2: ゲームに関する会話に限定する対策」「語群3:安全な状態を確保することの必要性 」「語群4: ネットゲームの相手を容易に信用しないことの重要性」「語群5:文章だけで判断することの危険性」「語群6 :警戒心を持ったネット利用」「語群7 :周りや相手の気持ちを考えたゲーム利用」の7つの語群が生成され、個人の学習においても、情報教育としての内容と道徳教育の内容の両方が出現していた。質問作り(QFT)を用いた授業により、道徳科の授業の中で、道徳教育、情報教育の2つの内容を同時に学習させることができることを確認した。二件目(金子・長谷川 2023)は、質問作り(QFT)を援用した手法を開発し、実際の小学校における「総合的な学習の時間」に導入し、情報モラルを題材とした実践を行った研究である。実践前後の児童へのアンケート調査から、本手法によって普段より対話的な状況が作り出されていたこと、教材の意図が一定程度伝わり、児童の情報モラルに関する認識が授業前後で変化していたことなどが示され、本手法の有効性が示唆された。 本研究の成果は、現行学習指導要領で教育現場に求められている、多面的・多角的な思考による学習、主体的・対話的で深い学びの実現、個別最適な学びと協働的な学びを一体化した令和の時代の日本型学校教育の実現との関連も深い。質問作り(QFT)を用いた情報モラルの授業は、それらを実現できる可能性があることが推察された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度の前半は新型コロナウイルスの流行によって、小学校や中学校での研究授業を実施できなかった。また、8月末に交通事故に巻き込まれ、全治3ヶ月以上の怪我を負った影響で、研究授業の実施時期が2022年度終盤となってしまい、年度内にデータ分析を終えることができなかった。また、海外で開催されるカンファレンスへの参加もできなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、2022年度後半に実施した授業のデータ分析を進め、成果発表する予定である。また、海外で開催されるカンファレンスへの参加等を行いたい。
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Causes of Carryover |
2022年度の前半は新型コロナウイルスの流行によって、小学校や中学校での研究授業を実施できなかった。また、8月末に交通事故に巻き込まれ、全治3ヶ月以上の怪我を負った影響で、研究授業の実施時期が2022年度終盤となってしまい、年度内にデータ分析を行うことができなかった。さらに、海外で開催されるカンファレンスへの参加もできなかった。そのため、執行できない研究費が生じた。2023年度はデータ分析の結果をまとめ成果を国内学会で発表したり、海外のカンファレンスに参加する予定である。
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Research Products
(3 results)