2021 Fiscal Year Research-status Report
Construction of experience-based education system for car paint color mixing by extracting tacit knowledge of experts
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20K03190
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Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
高井 由佳 大阪産業大学, デザイン工学部, 講師 (90626368)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 自動車修理 / 塗装 / 調色 / 眼球運動解析 / 行動分析 / 教育システム |
Outline of Annual Research Achievements |
自動車修理塗装における「調色」作業は、修理塗装の中でも難易度が高く経験値が最も必要であるとされている。この理由は、スプレーガンで塗装し乾燥した後の塗装色が修理する車体の色と一致するように塗料の配合を調整する必要があるためである。熟練技術者の退職と若手技術者の減少による人手不足が深刻化する自動車修理業では、習熟に時間を要する調色におけるコツや勘を取り入れた新しい教材が待ち望まれている。本研究では、調色における熟練技術者の暗黙知を形式知化し、調色のコツや勘を若手技術者に伝える体験型教育システムを構築することを目的としている。 2021年度は2020年度にコロナ禍で実施できなかった技術者を対象とした実験を進めた。同時に、調色作業の行動分析と注視点の解析を進めた。また、教育システムとして求められる内容が明らかになってきたため、システムの要求仕様を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究では、熟練者をはじめとした技術者の動きの測定したデータが研究の基礎となるが、コロナ禍による緊急事態宣言の発令等の影響により、実験が2021年秋以降となった。これに伴い、付随する解析や、教育システム制作に遅れが出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度にて必要な実験を概ね済ませることができたため、早急に解析を進め、その内容を盛り込んだ教育システムの制作と評価を進める。
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Causes of Carryover |
2020年度に行えなかった実験を進めたが、コロナ禍により実験に協力いただける人数の確保が難しく、旅費や謝金の支払いが発生しなかった。⇒教育システムの構築に予算を割く。 コロナ禍により研究の進捗が不透明であったため、年度当初より実験補助アルバイトの雇用が出来なかった。⇒実験補助アルバイトの雇用ができたため、当初の予定の時間に近づくように雇用を行う。
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Research Products
(1 results)