2023 Fiscal Year Annual Research Report
おもちゃを軸に心理実験と小学校生活科授業を統合した学び合いのプラットフォーム構築
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20K03200
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
中野 良樹 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (50310991)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 学校教育 / 協働的問題解決 / 創造的思考 / 小学校生活科 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和6年度は研究計画の最終年度として、以下の活動を実績として報告する。第一に研究成果の公表については、幾何パズル“タングラム”を用いた洞察問題解決の研究については、2023年7月に開催された国際学会18th European Congress of Psychology (Brighton, UK)において“Stepwise development of insights in problem solving of the geometric puzzle game Tangram”のタイトルで研究発表を行った。加えて、質的分析ソフトMAXQDAの教育利用の方法について検討するために、大学の授業を活用してロールプレイ研究を行った。この成果については2023年9月に開催された日本心理学会第87回大会において、「大学院心理専門職養成において混合研究法を取り入れたカウンセリング・ロールプレイの授業実践」の題目で研究発表を行った。本テーマについては、本学部の秋田大学教育文化学部教育実践研究紀要において、「心理専門職養成課程におけるカウンセリング・ロールプレイの 質的・量的自己分析による技能習得と自己理解を促す授業実践」のタイトルで研究論文として報告した。 第二に、附属小学校における実践研究として、一年を通して3つの生活科授業において、おもちゃを活用した協働問題決の在り方について検討した。授業内容は以下の通りであった。1) 2年単元「自然を使ったおもちゃをつくろう」(5月)、2) 1年単元「ようちえんのともだちといっしょにあそぼう」(9月)、3) 2年単元「冬の『すてき』みつけたい」。これらの研究授業の成果は附属小学校ホームページ内に研究協力者の見解を「『学びのものさし』の外にある学び」の題目で寄稿した。
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