2021 Fiscal Year Research-status Report
プログラミング教育の低年齢化に伴うシームレスな地域連携型カリキュラムに関する研究
Project/Area Number |
20K03207
|
Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
松永 豊 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60291415)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 ひとみ 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (00378233)
江島 徹郎 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (10335078)
本多 満正 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20451651)
高橋 岳之 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (50226841)
梅田 恭子 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (70345940)
磯部 征尊 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (70736769)
福井 真二 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (80345941)
中西 宏文 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90211424)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | プログラミング教育 / Society 5.0 |
Outline of Annual Research Achievements |
プログラミング教育の低年齢化は全世界的に進んでおり、AI人材の確保など様々観点から日本においてもその対応は急務である。2020年度、2021年度、2022年度は、小学校、中学校、高校で新しい学習指導要領による教育が実施され、プログラミング教育が必修化されたり、プログラミング関連の学習指導が大幅増大している。しかしながら、新型コロナウィルスによる影響などが理由によりGIGAスクールが前倒しになるなど、プログラミング教育の観点からは慌ただしいスタートとなったことは周知の通りである。本来であれば2020年度から小学校プログラミングは全学で一斉実施のはずであるが、本格実施に苦戦している小学校も多いため、本研究においても前研究(17K00970)に引き続き複数の小学校でメンター派遣によるプログラミングの授業を実践している。 また、前研究が小学校プログラミング授業の導入に先立つ研究が中心であったのに対し、本研究では「小・中・高・(大)の連携」「GIGAスクールを見据えたプラットフォームでの実践」「Society5.0、データサイエンス等を踏まえた取り組み」にシフトしている。ただし、2021年度も新型コロナウィルスの影響は少なくなく、一部実践を見送ったケースもある。 県内協力校における実践データは少なめになってしまったが、中学校、高校のプログラミング授業を想定した、実機(micro:bit、Raspberry Pi、ロボットなど)を用いたツール開発やテキストプログラミング言語によるカリキュラム作成などを進めている。また、小学校・中学校・高等学校間の接続を考慮したプログラミングの授業の提案なども行っている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は、県内小学校をはじめ、協力校における実践研究が重要となっており、2021年度においてもメンター派遣プロジェクトは継続して行ってはいるが、2020年度に引き続き、2021年度においても、新型コロナウィルスの影響が強く出てしまい、実習がギリギリまで決定できずに縮小化したり断然せざるを得ないケースもあった。また、協力校の新規開拓に関しても想定していたものよりも限定的にならざるを得なかった。 当初から計画していたSociety5.0だけではなく、一部、遠隔指導の可能性に関しても取り組んではいるが、新型コロナウィルスの影響によっては、成果報告にもう少し時間がかかると思われる。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在、小学校・中学校・高等学校間の接続を考慮したプログラミングの授業を提案し、研究会等でも発表している。現時点では、小学校、中学校、高校においてシームレスなプログラミング教育を行うため、例えばプログラミング言語においてはPythonを中心としたカリキュラム設計等を行っているが、様々な観点からの検証が必要である。また、プログラミング言語のみならず、小中高の特性を踏まえた連続的なプログラミング教育に関してもさらに検証する必要がある。すなわち、教科横断的でプログラミング的思考の獲得が目的の小学校、計測や双方向通信が教育内容に含まれる中学校技術、本格的なプログラミング言語の活用も視野に入れた高校、のプログラミング教育の特徴を深く理解する必要もあり、これらの検証も重要となる。そのうえで、Society5.0を踏まえた教育についてもさらなる実践研究を行う予定である。 ただし、今後も新型コロナウィルスの影響によっては、メンター派遣研究などの計画に影響が出るかもしれない。その場合は、遠隔授業による連携なども視野に入れて実践データを集める予定である。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの影響で県内協力校での実践研究などに影響が出て予定通り計画が進められなくなったこともあり、次年度への繰り越しが大きくなったことは確かであるが、徐々に回復に向かっており、今後は実機(ロボット等)を使ったSTEM系授業の実施など様々なタイプの実践研究を予定しており、実践自体も増えることを期待している。 まだ新型コロナウィルスが終息したわけではないので未確定の要素も多いが、ツール作成や遠隔授業バージョンのカリキュラム作成などにも取り組んでおり、それらをまとめた発表等も行うことも計画中である。
|
Research Products
(3 results)