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2020 Fiscal Year Research-status Report

探究的な学習の指導力向上を図る高校理科教師向けのチュートリアルの作成

Research Project

Project/Area Number 20K03224
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

日置 英彰  群馬大学, 教育学部, 教授 (00208737)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords理科教育 / 探究的な学習
Outline of Annual Research Achievements

一連の探究の学習過程を学ぶことができるチュートリアルの作成にあたり,本年度はまずそのもととなる授業プログラムの開発に注力した.課題(なぜ腸溶錠は胃で溶けず腸で溶けるのか)は授業者が提示するが,それ以外は何も提示せず,生徒自身の力で探究の過程(仮説の設定から考察推論まで)を最後までたどらせ,立案した仮説を検証させるにはどうしたらよいのかを詳細に検討した.
まず,生徒が仮説を立案する場面において,中学校で学んだ既得の知識を最大限活かせるよう,課題解決のためのヒントとなる内容を中学校理科や保健体育の教科書から洗い出した.その上で,導入において授業者が振り返りとして紹介するものと,生徒に資料として提示するものにわけ,生徒が必要な情報を抽出しながら参照できるよう工夫することにした.
次に,大学生を対象に課題を提示して,どのような仮説がたてられ,どのような実験が立案されるか調査を行った.実験スキルが十分でない高校生に適切な実験結果が得られるようにするには,生徒に実験器具や試薬の提供方法が重要であるとわかった.例えば水溶液については濃度の設定によって結果が大きく左右されることから,あらかじめ調製したものを用意するなど用意すべき器具や試薬を決定した.
授業は50分授業2コマを連続で行うことを想定して授業を組み立てた.生徒が自由に考えて実験ができるよう,導入は20分程度にとどめ,その後の生徒の活動に十分な時間を確保することとした.医薬品に詳しくない授業者でも十分行えるよう,指導書の作成を念頭に置きながら,導入とまとめ部分の授業案を作成した.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

暫定的な授業プログラムが完成したが,コロナ禍の影響もあり,高校生を対象にした授業実践とその分析が不十分となってしまった.

Strategy for Future Research Activity

今後は生徒等への質問紙調査を通して,ブログラムのプラッシュアップを図る.
また,導入やまとめの場面では,生徒の探究活動への意欲を向上させるための解説が不可欠である.教材となるくすりの背景を知らない教師でもスムーズに授業ができるよう,本プログラムにかかわる学習内容や実生活との関連,歴史的背景などまとめた解説書も作成する.
さらに,他のアスピリン腸溶錠の教材についても検討する予定である.

Causes of Carryover

前年度はコロナ禍のため,生徒を対象として授業を行うことができず,さらに学会への出席なども行うことができなかった.本年度は積極的に行う計画である.

URL: 

Published: 2021-12-27  

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