2021 Fiscal Year Research-status Report
カンボジアの遺伝医療の普及へ向けた医療者と中・高校生へのヒト遺伝教育モデルの開発
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20K03270
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
佐々木 元子 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 助教 (90725665)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三宅 秀彦 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (40297932)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | カンボジア / ヒト遺伝教育 / 中等教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
COVID-19の影響で、2020年度に引き続き2021年度もカンボジアの学校は、休校やオンライン授業が続いた。ネット環境も不安定であり、中高生のアンケートは難しい状況のため、教員対象のアンケートを実際すべく質問紙票を作成し、英語とクメール語に翻訳した。 質問紙票は、①基本属性②学校教育における「ヒトの遺伝」に対する関心および解決案、③学校関係者あるいは医療関係者への要望およびその他の意見の大問3項目で構成している。①は、「年齢」、「現職」、「経験年数」、「校種」および「担当教科・科目」を尋ねている。②は、1) 興味関心・必要性について5件法を用いて質問している。2) 授業で「ヒトの遺伝」に関する内容を扱った経験の有無では、経験の有無は2件法を用い、扱った内容については選択項目について複数選択型を用い、苦労したこと、および助けになったことについては自由記述で尋ねている。3) 今後、学校教育で取り入れるための重要項目については、上位5つを選択する複数選択型を用いている。③学校関係者あるいは医療関係者への要望については自由記述で尋ねている。 カンボジアでは研究に関する倫理審査が検討されていないため、お茶の水女子大学人文社会科学研究の倫理審査委員会への申請を準備している。また、アンケート調査の実施については、紙ベース、オンラインアンケート、あるいは両方を併用するかについては、現在カンボジア在住の研究協力者とともに検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究が採択された2020年4月~2022年3月の2年間は、COVID-19の影響により日本‐カンボジアの渡航が叶わず、研究の遂行が困難であった。カンボジア在住の研究協力者も、プノンペンのロックダウンなどの影響によりカンボジア国内での活動も制限される状況が続いていた。そのため進捗としては、教科書調査とアンケート調査の準備に留まっている。2022年夏には、カンボジアでのアンケート調査を実施すべく、準備を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
カンボジア在住の研究協力者とも、密に連絡を取っており、夏には渡航が叶うであろうことに期待している。また、今後は渡航が叶わない可能性も視野に入れ、方策を検討していく。
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Causes of Carryover |
当初予定していた、カンボジアへの渡航が叶わず、予定通りにいかなかった。 2022年5月にはカンボジアへの渡航が可能となりつつあるとの情報を得ているため、夏には研究協力者と共に現地へ渡航し、教員向けアンケートを実施する。 また、週1回4時間程度、研究のサポートスタッフを雇用し、研究を遂行する予定である。
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