2020 Fiscal Year Research-status Report
小児期の逆境的体験(家庭および学校)と引きこもりの関連
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20K03307
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
和久田 学 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (20646210)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 倫子 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任講師 (30773791)
斉藤 まなぶ 弘前大学, 医学研究科, 准教授 (40568846)
足立 匡基 弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (50637329)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ACE / 虐待 / 引きこもり / 学校 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、家庭環境と共に学校環境における小児期の経験が青年期後期以降の引きこもり発症にどう影響を与えるかを検証することを目的とする。そのために、ACE (Adverse Childhood Experiences)に加えてPCE(Positive Childhood Experiences)を取り入れ、さらには家庭だけでなく学校におけるACEを想定した上で質問項目を精選する必要がある。 2020年度は諸外国の先行研究を参照に調査項目の検討を行い、ACEおよびPCEだけでなく、現在の適応状態(引きこもりを含む)やメンタルヘルスの状態(抑うつおよび不安)について明らかにできるように、具体的な調査項目を確定させた。 さらには、新型コロナウイルス感染症蔓延のため、調査時期の再検討を行った。本調査は小児期の逆境的体験を聞くことから、心理的侵襲性のある内容となる。特に引きこもり群に対して行うときは、バックアップ体制の構築がさらに重要である。その点について、対象となっている引きこもり状態にある群の支援者グループ、地域尾医療関係者と相談を行い、フラッシュバックが起きた場合のバックアップ体制を整え、以上を踏まえて倫理申請を行った。 またWeb調査については、調査会社とやりとりを行い、調査ページの作成、サンプリングの目安、調査の進め方について決定し、具体的調査に入ることができる体制を構築した。 また本研究の結果をどのように現場に活かすのか、その方法について、ACEおよびPCEの啓発や対象者について検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症蔓延がサンプリングに与える影響が懸念され、対策を講じるために調査実施形態の練り直しを行う必要があり、倫理申請を行うまでに時間を要したため。 Web調査の開始が遅れているため、科研費の使用が滞っているものの、調査を行うための手続きは予定通り進めてきたため、次年度には調査の巻き返しが可能である。
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Strategy for Future Research Activity |
既に計画立案が終わり、倫理申請が終了したので、今後は新型コロナウイルス感染症蔓延の状況を勘案しながら、計画に沿って調査を行い、計画の巻き返しを図る。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症蔓延のため、打ち合わせは全てリモートで行い、出張はキャンセルとなった。 また、新型コロナウイルス感染症蔓延の影響がサンプリングや調査の内容および影響に出ることが懸念されたため、再度、研究計画の見直しを行い、倫理申請が遅れ、実際の調査の実施に遅れが生じた。 しかし既に倫理申請が通り、調査準備は進めていることから、次年度は予定通りの研究の実施が可能である。
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