2020 Fiscal Year Research-status Report
Effects of media representation diversity toward elimination of prejudices
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20K03318
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
渋谷 明子 創価大学, 文学部, 教授 (10635288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂元 章 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (00205759)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | テレビ / ゲーム / パネル調査 / ドラマ / アニメ |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、先行研究を概観した上で、(1)2020年11月下旬に、1回目のパネル調査を実施した。(2)また、10-11月に放送された地上波のテレビドラマ・アニメを録画した。 (1)パネル調査の1回目は4625人を対象に、インターネット調査を実施した。対象者の内訳は、16歳から24歳で、テレビドラマやアニメを週4時間以上利用しているか、デジタルゲームを週4時間以上利用している人たちである。本研究では、メディア表現のダイバーシティが差別や偏見に及ぼす影響を解明することが目的のため、テレビドラマやアニメをある程度見ている人、あるいは、ゲームである程度遊んでいる人のみを対象者に選んだ。この調査では、テレビ視聴時間、テレビ番組の視聴頻度、テレビドラマやアニメでよく見るシーン、ゲーム利用時間、ゲームジャンルのプレイ頻度、ゲームでよく見るシーン、ジェンダー観、同性愛者・外国出身者・障がい者への態度などをたずねた。また、ドラマ、アニメ、ゲームの登場人物やキャラクターへの自己同一視、現実性知覚などもたずねた。なお、調査については、創価大学人を対象とする研究倫理委員会で承認された。 (2)テレビドラマ、アニメについては、停電や録画ミスなどの可能性もあるため、大学と自宅の両方で、自動録画機をセットし、ドラマとアニメのみ保存した。調査実施時期を当初は11月初旬を想定していたため、10-11月の2か月にわたり、録画を外付けハードドライブに保存した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画通り、パネル調査の1回目を終え、テレビドラマとアニメの録画を実施したためである。1回目の調査の統計的な分析は進めているが、内容分析については、分析作業、データの分析もこれからであるが、おおむね予定どおりに進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年5月下旬か6月上旬には、パネル調査の2回目を実施する予定であり、その後、その6か月後(2021年11月下旬か12月初旬)に3回目の調査を実施つもりである。1回目の調査については、今年度から、学会発表などで研究成果の報告する予定だ。 また、テレビドラマ、アニの内容分析についても、2021年夏休みごろから、大学生や大学院生にアルバイトを依頼し、1回目の調査時に視聴頻度が上位だったテレビドラマとアニメを30本選択し、内容分析を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
テレビ録画を自宅と職場で行ったが、自宅で購入したテレビやプルーレイレコーダーは科研費では認められないため、自費で購入したためである。そのための研究費は、テレビドラマとアニメの内容分析のための機器の購入やアルバイト謝金に使用する予定である。
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Research Products
(2 results)