2021 Fiscal Year Research-status Report
Effects of media representation diversity toward elimination of prejudices
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20K03318
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Research Institution | Seijo University |
Principal Investigator |
渋谷 明子 成城大学, 文芸学部, 教授 (10635288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂元 章 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (00205759)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | テレビ / ゲーム / パネル調査 / ドラマ / アニメ / ジェンダー / ダイバーシティ |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、(1)2021年6月上旬に2回目、2021年12月上旬に3回目のパネル調査を実施した。また(2)1回目の調査時(2020年11月下旬)にあがったテレビドラマ・アニメについて、2020年7-9月にアルバイト学生を雇用し、内容分析の作業を行った。(3)2020年11月下旬のパネル調査については、日本社会心理学会、日本心理学会で発表した。 (1) パネル調査の2回目は、1回目調査に回答してくれた4625人を対象に実施した。調査2回目の有効回答数は1340人であり、調査3回目の有効回答数は757人だった。この2,3回目の調査については成城大学における研究倫理委員会でも承認された。 (2) テレビドラマ、アニメの内容分析については、1回目の調査で多くあがった上位31番組(30位が同数だったため)について、登場人物やキャラクターなどの特徴について分析した。大学生・大学院生14人にアルバイトに来てもらい、内容分析の手順、操作定義、分析カテゴリーなどについて説明し、トレーニングを行った後で、分析を進めてもらった。 (3) 1回目のパネル調査については、テレビのジェンダー描写への接触とジェンダー観との関連性(麻生ほか)、性的マイノリティ描写への接触と同性愛者への態度について(大坪ほか)、外国関連番組への接触と外国出身者への態度について(渋谷ほか)報告した。また、日本心理学会では、テレビとゲームのジェンダー描写への接触頻度の比較について報告した。なお、本研究の調査内容の質問、内容分析の分析手順、分析項目の策定、および、データ分析、学会発表においては、以下の研究協力者の協力を得た。 研究協力者:麻生奈央子(お茶の水女子大学/現東京福祉大学)、大坪寛子(慶應義塾大学)、祥雲暁代(お茶の水女子大学/現立教大学)、大倉韻(東京医科歯科大学)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者や研究協力者の勤務先の変更や就職、コロナ禍におけるオンライン授業対応などにより、教育にかける労力が当初より大きく増えたことが要因としてあげられる。また、本研究と連動した研究で、1回目の調査時で人気だったデジタルゲームの内容分析も並行して行っており、その研究期間の終了が2021年度であったため、ゲームの内容分析を優先して進めていたためである。3回のパネル調査は無事実施できたので安堵しているが、テレビ番組の内容分析については、分析作業自体は終わったものの、データ分析についてはまだ十分に取り組めていないのが実情だ。したがって、当初予期していた計画よりもやや遅れているが、2022年度で挽回したいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、まず日本社会心理学会、日本心理学会で、3回のパネル調査の結果について、学会発表を行う予定だ。また、デジタルゲームの内容分析についても、国際学会で発表する予定である。さらに、テレビドラマ、アニメの内容分析についてもデータ分析を進め、学会発表をしていくと同時に、ゲーム、テレビドラマ、アニメの内容分析の結果とパネル調査の結果と統合させる。そして、メディア表現のダイバーシティが偏見を解消する効果について分析をすすめていく予定である。学会発表だけでなく、内容分析、パネル調査の結果についても、学術論文としてまとめていく予定である。
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Causes of Carryover |
第一に学会がオンラインになり、学会参加のための旅費がかからなかったためである。また内容分析のアルバイトについても、登場人物が同じで、予想よりも短時間で分析できたテレビドラマやアニメもあったため、人件費が予算よりも少ない経費でまかなえたためである。
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Research Products
(6 results)