2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of intensive psychoeducation program for tic disorders using internet
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20K03435
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
金生 由紀子 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (00233916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江里口 陽介 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (10776115)
松田 なつみ 白百合女子大学, 人間総合学部, 講師 (20814685)
松村 舞子 (野中舞子) 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 講師 (30791941)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | トゥレット症 / 心理教育 / インターネット / ランダム化比較試験 / 慢性チック症 |
Outline of Annual Research Achievements |
ハビットリバーサルの実際を示す動画を含む4部構成のインターネット教材の最終版が完成したので、慢性チック症の当事者に(18歳以下の場合には保護者にも)1ヶ月間以内に視聴してもらって、その前後で、チック、チックに伴う前駆衝動、チックについての理解、自尊感情、生活の質(QOL)などを評価した。UMIN-CTRに登録して、ウェイティングリスト・コントロール・デザインを用いて、教材視聴群及び対照群についてそれぞれ25名を目標人数とするRCTとして実施してきた。 2024年3月31日時点で、教材視聴群及び対照群に割り振られた者は、それぞれ14名、13名であり、評価を終了した者は、両群共に13名であった。年齢及び性別については、教材視聴群は平均23.4歳(SD: 15.8)で男性12名、女性2名、対照群は平均19.1歳(SD: 13.2)で男性9名、女性4名であった。チックに関する評価のゴールドスタンダードであるYale Global Tic Severity Scale(YGTSS)によると、初回評価のチック症状得点及び社会機能の障害得点は、教材視聴群で平均19.5点(SD:6.7)及び平均23.2点(SD: 8.23)、対照群で平均26.5点(SD: 6.0)及び平均24.5点(SD: 10.6)であった。両群共に少なくとも20名以上になった時点で最終的なデータ解析を行って、効果の検証を本格的に行うこととした。なお、視聴後の感想が96件寄せられ、低年齢ではやや難しいとの意見が散見されたものの、参考になった、紹介された深呼吸やハビットリバーサルを実施してみたいなどの肯定的意見が多く、チックと上手に付き合っていけるように支援する上でこのインターネット教材が一定の役割を果たしていることが示唆された。
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Research Products
(9 results)
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[Book] 発達障害Q&A―臨床の疑問に応える104問2024
Author(s)
金生由紀子(編集), 今村 明, 辻井農亜, 小川しおり, 岡田 俊, 松本英夫, 杉本 佳織, 宇佐美政英, 幅田加以瑛, 福元進太郎, 小坂浩隆, 浦谷光裕, 飯田順三, 近藤 毅, 篠山大明, 松浦直己, 石塚佳奈子, 古川佐和子, 久島 周, 尾崎紀夫
Total Pages
368
Publisher
医学書店
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[Book] 子どものこころの診療のコツ研究のコツ2023
Author(s)
中村和彦(編), 宮脇 大, 杉山登志郎, 三上克央, 木村一優, 鈴木 太, 太田豊作, 小野和哉, 杉本篤言, 本多奈美, 福地 成,斉藤まなぶ, 辻井農亜, 金生由紀子, 馬越秋瀬, 三島和夫, 廣田智也, 二宮貴至, 古川愛造, 髙橋長秀
Total Pages
232
Publisher
金剛出版