2020 Fiscal Year Research-status Report
EMDRによる心的外傷後ストレス障害からの回復の脳基盤-自己知覚に着目して-
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20K03438
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
井上 淳 浜松医科大学, 医学部, 特任助教 (90535577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高貝 就 浜松医科大学, 医学部, 特任教授 (10447807)
岩渕 俊樹 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任助教 (20711518)
望月 洋介 浜松医科大学, 医学部附属病院, 臨床心理士 (30568572)
磯部 智代 浜松医科大学, 医学部附属病院, 臨床心理士 (30825708)
山末 英典 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80436493)
竹市 峻 浜松医科大学, 医学部附属病院, 臨床心理士 (00838237)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | PTSD / EMDR / fMRI |
Outline of Annual Research Achievements |
心的外傷後ストレス障害は、自己知覚と関連したDefault Mode Network(DMN)や脳内代謝の異常を伴う。PTSDへの有効性が確立されている眼球運動による脱感作と再処理療法(EMDR)は、DMNや脳代謝の異常を修復している可能性がある。本研究は、EMDRがDMNや脳代謝の異常を修復しているか否かを検討することを目的としている。 本年度は、研究プロトコルの策定、評価項目の準備、リクルート体制の確立を行った。また、倫理委員会への申請を行い、承認を得た。研究対象として、PTSDの診断基準におけるA基準を満たさない外傷体験をしているが、侵入症状などのPTSD症状が認められる群も研究対象として含めることとし、これらの群を準PTSD群とした。準PTSD群、PTSD群および対照群との比較を行うことや治療前後の比較を行うこととした。 本年度は、準PTSD群6名、PTSD群1名をリクルートし、治療前の症状評価およびfMRIの撮像を施行した。内、準PTSD群の1名については、治療を終了し、治療後の症状評価およびfMRIの撮像を行った。今後さらに、リクルートおよび治療を継続する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の準備が順調に進み、準PTSD群、およびPTSD群のリクルートと評価、治療へと進展しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後さらにPTSD群、準PTSD群、対照群をリクルートし、被検者の増加を図っていく。PTSD群は、導入前に十分な配慮を要する方もいるため、慎重にリクルートを行う。
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Causes of Carryover |
研究評価項目の準備、リクルート体制の確立、研究プロトコル策定、倫理委員会申請などに時間を要し、物品購入、旅費、人件費などが予定額より少なかったため。今後、fMRI使用料、データ解析のための実験補助の謝金、およびデータの管理と保存、解析にノートパソコン及び統計ソフトの購入などを予定している。
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Research Products
(1 results)