2020 Fiscal Year Research-status Report
軽度認知障害における記憶モニタリングとそのコントロールの可能性
Project/Area Number |
20K03440
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
林 敦子 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (20542286)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 臨床神経心理学 / アルツハイマー病 / 軽度認知障害 / 記憶モニタリング / 記憶モニタリングのコントロール |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では健忘型軽度認知障害(mild cognitive impairment,以下MCI)の記憶モニタリングの特徴について把握するために、アルツハイマー病(Alzheimer’s Disease,以下AD)、 主観的な物忘れの訴えはあるが認知機能障害を認めない主観的認知障害(subjective cognitive impairment,以下SCI)、健常高齢者を比較対象としてエピソード記憶、意味記憶・語彙的知識に関する記憶モニタリングについて横断的・縦断的に検討する。さらに、各被験者群において記憶方略を用いて記憶モニタリングのコントロールがどの程度可能であるのかを捉える。 MCI、AD群については、診療で行うMMSE(Mini-mental state examination)等の検査、老年期うつ病尺度GDS(Geriatric Depression Scale)、介護者への聞き取りによるCDR(Clinical Dementia Rating)、想起・記憶モニタリング課題に影響すると考えられる課題、SPECT画像撮像を合わせて行う。 2020年度は、漢字単語を用いて、1)エピソード記憶に関する想起可能性評価課題と想起課題、2)意味的・語彙的知識に関する想起可能性評価課題と想起課題を作成した。作成した課題で用いた単語、既存の語彙理解・呼称に関する検査等を用いながら、健常被験者とSCI、MCI、AD例に予備的に1)、2)の課題を施行している。課題や刺激材料の変更、修正等を行い、被験者に検査を実施できるよう準備を整えているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度には実施課題の作成、見直し、刺激材料の選定を行った。しかし、新型コロナ感染症の拡大に伴い、計画通りに予備的評価・調査を行って課題を完成し、実施することが困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度には感染状況をみながら、健常被験者、主観的認知機能障害、軽度認知機能障害、アルツハイマー病患者各群に課題を施行していけるよう準備を整えていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症の拡大により、予備評価・調査に時間がかかっており計画通りに進まなかったため。
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