2021 Fiscal Year Research-status Report
非行児童、非行少年及び成人受刑者の再犯防止と社会的更生に資する研究
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20K03452
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Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
森 丈弓 甲南女子大学, 人間科学部, 教授 (00512154)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | リスクアセスメント / 再犯リスク / 性犯罪受刑者 |
Outline of Annual Research Achievements |
各施設におけるデータ収集を進めている。リスクアセスメント分析に必要な資料が集まりつつある状況である。また,収集できたデータ分について,予備的ではあるが,予備的なデータ分析を行った。サンプルサイズが少ない状態なので,有意な結果が十分に得られていないが,分析手法の有効性について,知見を積み重ねつつある。特に,近年,進歩の著しい,機械学習の手法による解析が有効であることがわかってきた。これは,リスク予測の精度を上げるという観点もそうであるが,どのようなリスクに関する項目が,他の変数の影響を考慮した上で,どの程度,再犯予測に効果があるのかを可視化する,という観点からのアプローチがリスクアセスメントツールの実用性という点で重要であると考えられる。近年,そうしたアプローチが他分野で進展してきているが,犯罪心理学分野における適用可能性も十分にあることがわかってきた。 また,性犯罪者のリスクアセスメントに関する研究では,予備的な分析の結果,性犯罪者に特化して犯罪を繰り返す者と,犯罪を繰り返してはいるが,性犯罪に特化しているわけではない者が存在していることがわかりつつあり,その2つのタイプでは,性犯罪のリスク得点に違いがある可能性があり,分析の方向性の一つが得られつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型感染症のため,施設での調査が困難になる状況もあったため,データの収集が全体として,やや遅れ気味となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
データの収集に関しては,着実に進めていきたい。データの集まった部分から,解析を行っていきたい。ある程度のサンプルが集まったところで,発表が可能な知見が得られた場合には,学会発表を行っていきたい。特に,性犯罪者について,2種類のタイプがあるのではないか,という仮説が現在まで集められたデータから得られているので,検証を行いたい。
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Causes of Carryover |
少額の残額であり,次年度に併せて研究に使いたい。
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