2022 Fiscal Year Research-status Report
不安障害に対するVRを用いたマインドフルネスに基づく介入の効果および費用対効果
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20K03470
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
二宮 朗 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (30464845)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | マインドフルネス認知療法 / VR / 無作為化比較試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに作成したマインドフルネス認知療法プログラムとVRコンテンツを用いて、探索的な無作為化比較試験(RCT)を実施した。第1クールで15名がスクリーニングを通過し、研究参加となった。介入群7名、対照群8名に振り分けられ、両群に全8回のマインドフルネス認知療法プログラムを実施し、介入群にのみ全3回のVRコンテンツによる曝露を実施した。第1クールの介入期間中に重篤な有害事象は発生しなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度のメインのプロジェクトであったRCTを開始することができたが、一方で全2クール実施する予定が、第1クールしか実することができなかった。 前年度までに新型コロナウイルス感染症の流行により生じていた遅れを挽回することは困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
探索的なRCTの第2クールを実施し、primaryとして、feasibilityの確認、secondaryとしてサンプルサイズ計算のために必要なデータを取得する。これらの結果を得ることで、将来的な大規模RCT実施が可能となる。 また本研究によって得られた結果を、費用対効果の観点から見た場合にも意味があるかどうかの検証を行う。それに加えて、政策決定への重要な判断を行うため の材料を提供として財政的インパクトの評価も実施する。 これらの結果はなるべく速やかに学会や論文で公表していく。
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Causes of Carryover |
研究計画に対しての遅れを本年度中に挽回することができず、次年度にRCTを継続して実施することとなった。そのため、研究実施の際に想定される少額の必要経費を次年度に繰越すこととなった。
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