2021 Fiscal Year Research-status Report
歯科慢性痛患者を対象とした認知行動療法プログラムの作成と有効性の検討
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20K03471
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
渡邊 友希 昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (40535621)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅沼 岳史 昭和大学, 歯学部, 教授 (10196694)
西須 大徳 愛知医科大学, 医学部, 助教 (70624625)
牧田 潔 愛知学院大学, 心身科学部, 教授 (00455560)
大江 悠樹 杏林大学, 医学部, 助教 (40722749)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 認知行動療法 / 慢性痛 / 歯科 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度も引き続き新型コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受けた。本研究では対面で医療面接を行って認知行動療法を行う必要があるが、研究計画を遂行することが難しい状況であった。 2022年度も、大きく状況は変わらないと思われる。まずは今までの積み残しを消化する。歯科慢性痛患者におけるCBTプログラムを作成する。一般歯科医師にも実施可能な治療者用マニュアルと、患者に配布する患者用テキストを作成する。iPadのアプリ形式とし、愛知医科大学疼痛データマネージメント講座に委託する。その後、各機関の倫理審査を受けて、被験者10人程度にパイロットスタディーを行う。パイロットスタディーの結果を解析してプログラムの改変を加える。 昭和大学歯科病院、愛知医科大学痛みセンターにて、対象者40人にオープンラベルの前後比較試験を実施する。プログラムの実施可能性、安全性、有効性の検証を行う。評価は、治療開始前(ベースライン)、介入直後、後観察期間(介入後6カ月)の3回とする。主要評価項目は疼痛改善度(疼痛VAS)とQOL 調査とする。 副次評価項目として不安とうつ(HADS)、痛みの破局化思考(PCS)自己効力感(PSEQ)治療満足度(Client Satisfaction Questionnaire-8)などとする。また介入期間中の脱落率、有害事象についても調べ、安全性を評価する。全8回、週1回、毎回30分程度の面接を行う。 可能な限り、会議をオンライン化したり、感染対策を徹底した上で医療面接を行うことなど、万全の対策を整えて、研究を実施して参りたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を、大きく受けている。 研修先である国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センターの実質的な休止により、外部委員として研修に参加することができなかった。 また、そもそも本研究は患者に対面で60分程度の医療面接を行い、認知行動療法を行うことが大前提があるが、緊急事態宣言が度々発令された中、そのような介入は不可能であった。外来患者は受診控えとなる傾向があった。また患者とは濃厚接触者とならないようにできるだけ短時間で外来を終える必要があり、60分の面接を遂行することは難しい状況であった。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍における現状が継続することを鑑みて、令和4年度は対応していかなければならない。まずは昨年度の積み残しを消化する。歯科慢性痛患者におけるCBTプログラムを作成する。一般歯科医師にも実施可能な治療者用マニュアルと、患者に配布する患者用テキストを作成する。iPadのアプリ形式とし、愛知医科大学疼痛データマネージメント講座に委託する。その後、各機関の倫理審査を受けて、被験者10人程度にパイロットスタディーを行う。パイロットスタディーの結果を解析してプログラムの改変を加える。 昭和大学歯科病院、愛知医科大学痛みセンターにて、対象者40人にオープンラベルの前後比較試験を実施する。プログラムの実施可能性、安全性、有効性の検証を行う。評価は、治療開始前(ベースライン)、介入直後、後観察期間(介入後6カ月)の3回とする。主要評価項目は疼痛改善度(疼痛VAS)とQOL 調査とする。 副次評価項目として不安とうつ(HADS)、痛みの破局化思考(PCS)自己効力(PSEQ)、治療満足度(Client Satisfaction Questionnaire-8)などとする。また介入期間中の脱落率、有害事象についても調べ、安全性を評価する。全8回、週1回、毎回30分程度の面接を行う。 可能な限り、会議をオンライン化したり、感染対策を徹底した上で医療面接を行うことなど、万全の対策を整えて、研究を実施して参りたい。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を、大きく受けた。 研修先である国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センターの業務縮小により、外部委員として研修に参加することができなかった。 本研究は患者に対面で60分程度の医療面接を行い、認知行動療法を行うものだが、そのような介入は不可能であった。外来患者は受診控えとなる傾向があった。また患者とは濃厚接触者とならないようにできるだけ短時間で外来を終える必要があり、60分の面接を遂行することは難しい状況であった。 次年度使用計画としては、プログラム開発・解析用にパソコン1台(30万円)、および外付けHDDを2台購入する。iPad proを用いたCBTのソフト開発を行うためにiPad pro2台(15万円×2)を購入する。iPad用アプリ開発を外部業者に発注する(150万円)。研究成果は学会発表、学会誌に投稿する。
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Research Products
(3 results)