2023 Fiscal Year Research-status Report
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20K03687
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
吉川 周二 大分大学, 理工学部, 教授 (80435461)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黄木 景二 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 教授 (70281194)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 偏微分方程式 / 固体材料 / 複合材料 / 減衰評価 / 漸近挙動 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は以下の研究を行った。 1.変数係数の梁方程式の解の漸近挙動について考察した。平成30年度に変数係数線形梁方程式の2階の振動項と摩擦項の2つの係数がそれぞれ時間依存する問題に対して加速度項・摩擦項・振動項・分散項の4つの項の影響をそれら2つの減衰レートによって分類する結果を得たが、この結果を非線形問題へ拡張した。すなわち、半線形の変数係数の梁方程式に対して、摩擦項の影響が加速度項に比べて強く、振動項の影響が分散項に比べて強く、非線形の影響が小さい場合についての漸近形を与えた。この研究は若杉勇太氏(広島大学)とMohamed Ali Hamza氏(イマーム アブドゥルラフマン ビン ファイサル大学)との共同研究である。 2.令和4年度に引き続きReinhard Racke氏(コンスタンツ大学)との共同研究で、2つの無限長の帯状領域上で伝播速度の異なる波動方程式を満たし、2つの領域が接する境界ではトランスミッション条件を満たす問題の解の減衰評価について調べた。このウェーブガイド上でのトランスミッション問題の減衰評価を得る上で鍵になる問題の固有値分布の評価についてより詳しく調べた。 3.令和2年度に成果として紹介したダンパーの伸縮速度に依存して流路幅を調整し抵抗力を調整するダンパーのモデリングと数学解析に関する論文の校正作業を行った。この研究は渡邉大氏(芝浦工業大学)との共同研究である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍で停滞していた進捗状況は、令和4年度の海外滞在によって挽回したと判断したため「おおむね順調に進展している」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
国内外の研究者との共同研究をさらに進展させ、積極的に研究・考察を行い、本研究課題の目標達成を目指す。
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Causes of Carryover |
理由:想定外の突発的な業務が積み重なり、十分な研究時間を確保できず、また予定していた出張などをいくつか取りやめたため、次年度使用額が生じた。
使用計画:当初予定していた本研究を推進するための諸経費に使用する計画である。より具体的には、主にコロナ禍に中止した研究打ち合わせにかかる出張、昨年度実現しなかった海外出張および計算機環境の更新に使用する計画である。ただし突発的な事案などが生じれば、それに応じて計画を調整変更するなど柔軟に対応する。
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