2021 Fiscal Year Research-status Report
Propagation phenomena in reaction-diffusion equations involving nonlinear diffusion and multi-stable reaction term
| Project/Area Number |
20K03709
|
|---|
| Research Institution | Kanagawa University |
|---|
Principal Investigator |
松澤 寛 神奈川大学, 理学部, 教授 (80413780)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
| Keywords | 異方性拡散 / 多安定型 / 反応拡散方程式 / ウルフ図形 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度から引き続き、非等方性をもつ非線形拡散と多安定型反応項をもつ反応拡散方程式のCauchy問題について奈良氏（岩手大学）との共同研究を主に行った。昨年度行った議論を基にオンライン中心の議論を継続的に行い、論文「Asymptotic behavior of spreading fronts in an anisotropic multi-stable equation on R^N」にまとめ、学術雑誌に投稿した。共同研究者とオンライン会議およびオンラインによる論文執筆ツールによりにて修正を行い、査読結果に対する対応を行った。その結果、Discrete and Continuous Dynamical Systemsより受理され、論文は現在、印刷中となっている。
一方、もう一つの研究内容であるPorous Medium型拡散と多安定型反応項をもつ反応拡散方程式（空間１次元の場合）ついて、Fernando Quiros Gracian教授（スペイン）、Alejandro Garriz氏（フランス）を訪問し共同研究を行う計画を進めていたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う渡航制限により進捗が遅れている。Quiros教授，Garriz氏とは連絡をとりあっており、渡航制限が解除され次第，訪問・滞在し，共同研究を行う予定である。特に松澤は2022年11月に京都大学数理解析研究所にて反応拡散方程式に関する研究集会を主催予定である。そこでGarriz氏を招へいし、講演を依頼するとともに日本で研究討論を行う予定でいる。また、次年度にGarriz氏およびQurios氏を訪問できるよう準備を進めている。
また、研究に関する情報収集や研究発表についても新型コロナウイルス感染拡大およびその他社会情勢により、特に国際会議が中止・延期となったため，研究の進捗に大きく影響がでている。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大に伴う渡航制限により国際会議が延期となり、研究に関する情報収集ができなかった。また、共同研究のためのスペインへの渡航もできなかったため。
|
| Strategy for Future Research Activity |
遅れているPorous Medium型拡散をもつ反応拡散方程式について、次年度、松澤が京都大学数理解析研究所で主催予定の研究集会において、Alejandro Garriz氏を招へいし、共同研究を開始する予定で進めている。
|
| Causes of Carryover |
新型コロナウイルスに伴う渡航制限が続き、予定されていた国際会議等や研究討論が延期になったため。次年度はAlejandro Garriz氏の招へい旅費、および松澤のernando Quiros及び（スペイン）およびAlejandro Garriz氏（フランス）の訪問旅費、および対面開催が行われる研究集会へ参加のための旅費として使用する予定である。
|
Research Products
(6 results)
