2021 Fiscal Year Research-status Report
二重ベータ崩壊実験のガンマ線背景事象を排除する巨大結像系の開発
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20K03983
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
三井 唯夫 東北大学, ニュートリノ科学研究センター, 准教授 (20283864)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ニュートリノ / イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
巨大結像系の試験装置の設計、試作を行なった。当初の計画では、カムランド本体に試験装置を挿入して巨大結像系の原理検証を行なう予定であったが、カムランドは現在、ニュートリノレス二重ベータ崩壊探索実験のデータ収集が続いているため、「プロトタイプ検出器」と呼ばれる、カムランド次期計画の原理検証を行なう装置をもちいて、本計画の巨大結像系の原理検証も行なうことを考え、そのための設計修正を行なった。また、「プロトタイプ検出器」の建設にも協力した。 試作装置では、視野を広くすることに力を入れた。プロトタイプ検出器は、カムランド本体に比べて液体シンチレータから光検出器までが近いため、倍率は小さくて良いが、視野を広く取らなければ、液体シンチレータ全体を撮像できなくなってしまうためである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プロトタイプ検出器を用いた原理検証を行なう計画としたため、少し計画の修正を行なった。プロトタイプ検出器は、順調に建設が行なわれ2021年中に完成したので、本計画もおおむね順調に進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
プロトタイプ検出器の研究者と相談して、本計画の原理検証を行なう方法を確立する。また、本計画(巨大結像系)のテスト装置の試作、修正を繰り返し、プロトタイプ検出器における巨大結像系の原理検証がもっとも効率的に行なえるようなテスト装置を作成、運用する。
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