2023 Fiscal Year Annual Research Report
Application of QZSS-TEC for seismology, volcanology, and upper atmospheric physics
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20K04120
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| Research Institution | Hokkaido University |
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Principal Investigator |
日置 幸介 北海道大学, 理学研究院, 名誉教授 (30280564)
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2020-04-01 – 2024-03-31
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| Keywords | 福徳岡の場 / フンガトンガ / プリニー式噴火 / QZSS / TEC / 大気モード / ラム波 / 電離圏擾乱 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、COVID19のため前年度までに未使用を余儀なくされた予算を年度繰り越しの上活用して、成果発表のための旅費とした。前年度までに上げた成果を国際学会や日本国内の学会で発表するのに役立った。具体的には2023年五月の日本地球惑星科学連合（JPGU）大会での二件の口頭発表、七月にベルリンで行われた国際測地学地球物理学連合（IUGG）での二件の招待講演、八月に札幌で行われた国際電波科学連合（URSI）の学術集会での招待講演に関し、旅費や参加費、投稿費の一部に本科研費を使用した。また学術誌への論文発表も2023年度にはJ. Geophys. Res. 誌に一件、Geophys. Res. Lett.誌に一件、Geophys. J. Int.誌に一件、Adv. Space Res.誌に二件の論文が出版されたが、いずれも出版費が無料であったり、共著者が出版費を支払ったため、今年度の論文出版費は無かった。
2020-2023年度の四年間を概観すると、研究期間中に福徳岡の場の噴火(2021年夏）やトンガ海底火山の噴火(2022年冬）が発生し、それぞれが大規模な電離圏擾乱を引き起こしたため、予想を超えた成果を挙げることができた。なかでも福徳岡の場噴火に伴って発生した地球大気の四種類の周期を持つ固有振動を検出したことを報告したEarth Planets and Spaceの論文(Heki and Fujimoto, 2022)は、EPS誌のハイライト論文にも選ばれた。またトンガ噴火に伴う大気波動を我が国の稠密GNSS観測網で繰り返しとらえたEPS論文(Heki, 2022)は、出版から二年未満であるにも関わらず数十回引用される話題論文となった。
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