2022 Fiscal Year Annual Research Report
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20K04157
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| Research Institution | Kanazawa University |
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Principal Investigator |
樋口 理宏 金沢大学, フロンティア工学系, 准教授 (50455185)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立矢 宏 金沢大学, フロンティア工学系, 教授 (10216989)
穴田 賢二 石川工業高等専門学校, 機械工学科, 准教授 (30756531)
山田 浩之 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), システム工学群, 准教授 (80582907)
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| Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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| Keywords | 衝撃工学 / 生体工学 / プロテクター / 高分子材料 / 発泡材料 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では，低速変形時には柔軟性に優れ，高速変形時には剛性が増加する軟質エポキシフォームを応用し，競技時は柔軟で快適性を享受できながら，転倒時には頭頚部の可動域を適切に制限して効果的に頚部を保護するネックプロテクターの開発を目的としている．
最終年度となる本年度は，ネックプロテクターを性能評価するための転倒衝突試験機に，前年度に開発した3軸分力計を上位および下位頚部にそれぞれ実装し，軟質エポキシフォームの頚部プロテクターとしての性能を総合的に評価した．エポキシフォームは，主剤と硬化剤の配合比を100:80，100:90および100:100に調整して作成し，同配合比順で低速変形時すなわち装着時の柔軟性を確保することができる．
評価試験においては，頭頚部ダミーに頚部プロテクターを装着するとともに，衝突直後の頚部荷重を低減することを目的として，頭部ダミーに配合比100:100のエポキシフォームを用いた頭部プロテクターを装着して評価を行った．まず，頭部プロテクターを装着することにより，頭部加速度が低減され，衝突直後に発生する頚部荷重を低減できることを確認し，頚部屈曲時の挙動には影響しないことを明らかにした．
また，頭部・胴体間に装着した頚部プロテクターにより，配合比を100:80, 100:90および100:100の順で下位頚部に生じる荷重の増加がみられたが，頚部の屈曲角度を抑制しつつ，頚部傷害の発生頻度が高い上位頚部に生じる荷重およびそれらに基づく頚部傷害指標値の大幅な増加がないことを確認した．すなわち，エポキシフォームを用いたネックプロテクターは，装着時の柔軟性を確保しつつ，効果的に頚部を保護できる可能性が示された．
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Research Products
(2 results)
