2023 Fiscal Year Research-status Report
大地震を模擬した高速ひずみ速度の極低サイクル繰り返し変形による疲労損傷の解明
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20K04170
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
長島 伸夫 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 構造材料研究センター, NIMS特別研究員 (30354252)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉中 奎貴 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 構造材料研究拠点, 主任研究員 (00825341)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 極低サイクル / 鉄系形状記憶合金 / フラクトグラフィ |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで極低サイクル疲労特性の対象材としてFe-15Mn-10Cr-8Ni-4Si合金について,径ひずみにおけるひずみ制御を実施し、日本材料学会において論文「Fe-15Mn-10Cr-8Ni-4Si合金の極低サイクル疲労に関する研究」(材料,70(2021), pp.751-757)、論文「Study on Extremely-Low-Cycle Fatigue of Fe-15Mn-10Cr-8Ni-4SiAlloy」(Materials Transuctions, 46(2023), pp.548-554)、論文「Fe-15Mn-10Cr-8Ni-4Si bidirectional- TRIP鋼の極低サイクル疲労に及ぼすひずみ速度の影響」(材料,72(2023),pp.858-865)を発表した。 今年度は、NIMSで新たに開発したFe-18Mn-11Cr-7.5Ni-4Si鋼について径ひずみにおける全ひずみ振幅5%、4%、3%、2%の径ひずみ制御試験を実施した。その結果、これまでのFe-15Mn-10Cr-8Ni-4Si鋼の約2倍の寿命の疲労特性が得られた。現在、これらの組織解析や破面解析を実施中である。 また、Fe-18Mn-11Cr-7.5Ni-4Si鋼の低サイクル疲労特性についても試験準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
極低サイクル疲労特性の対象材料であるFe-15Mn-10Cr-8Ni-4Si鋼については疲労特性を明らかにし、学会発表した。また、今年度はNIMSで新たに開発したFe-15Mn-10Cr-8Ni-4Si鋼を本研究の対象材料に加え、極低サイクル疲労試験を実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
現在調査中である変形組織の解析、ならびに破面解析を完了させ、Fe-18Mn-11Cr-7.5Ni-4Si鋼の極低サイクル疲労特性を明らかにする。また、Fe-18Mn-11Cr-7.5Ni-4Si鋼の低サイクル疲労試験についても実施する。
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Causes of Carryover |
新たに対象材料(Fe-18Mn-11Cr-7.5Ni-4Si鋼)を増やしたため、組織解析、破面解析が終了していないため。また、低サイクル疲労試験を追加したため。
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