2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
20K04335
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
牧 祥 岡山理科大学, フロンティア理工学研究所, 准教授 (20502256)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | タンパク質結晶 / 非定常短細線加熱法 / 磁気浮上 / 磁気力ブースター / 熱伝導率 / 熱拡散率 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度の主な研究実績として、大阪大学理学部で集中的に実験を行ったことが挙げられる。一昨年に行った実験結果の再現性を確認し定量性を向上させた結果、タンパク質結晶(リゾチーム)の熱物性値の異方性については、その存在を確信しつつある。現在、その解析結果を基に論文を執筆中である。共著者は大阪大学理学部の萩原政幸教授ほか、明石高専の藤原誠之教授、田中誠一准教授、などである。 そのほか、タンパク質結晶の磁気浮上技術として、新たに磁気力ブースターを活用する方法を開発した。本技術は2021年度中に岡山理科大と物質・材料研究機構(NIMS)から特許申請した。本成果は2021年度のOUSフォーラムで初めて公式に発表し、高く評価された(奨励賞を受賞)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年4月7日に研究代表者の牧 祥が右肘を脱臼し、全治半年以上の大けがをした。今も通院とリハビリを続けている。今後の研究の進捗が遅くなることを懸念している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の展開として、リゾチーム以外のタンパク質でも熱物性値の異方性を確認するつもりである。非定常短細線加熱法と磁気浮上法の併用は変わらないが、ターゲットのタンパク質はアビジンかソーマチンで行うつもりで2021年後半から並行して準備を進めてきた。2022年2月の段階ではソーマチンの方が磁気浮上の可能性が濃厚と判明したので、ソーマチンを先に調べるつもりである。
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Causes of Carryover |
コロナの影響で旅費の予定が変更になったから
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Research Products
(3 results)