2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of constitutive model for creep and shrinkage behavior of concrete in steel-concrete hybrid structure
Project/Area Number |
20K04662
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
下村 匠 長岡技術科学大学, 工学研究科, 教授 (40242002)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮下 剛 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (20432099)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 鋼コンクリート複合構造 / 頭付きスタッド / クリープ / 収縮 / 持続載荷 |
Outline of Annual Research Achievements |
コンクリートに埋設された頭付きスタッドで接合された鋼コンクリート複合構造の接合部が持続せん断載荷を受けたときの時間依存性変形と応力伝達特性について実験を行い、以下が明らかとなった。 持続載荷の場合、スタッドが降伏するせん断力は、静的載荷時よりも低下することが示唆された。持続載荷によるせん断ずれ変位の経時的増加は、コンクリートのクリープ変形とスタッドの経時的な曲率の増加により生じていることが明らかとなった。したがって、スタッドの高さなどの諸元が時間依存性変形と応力伝達特性に影響を与える可能性がある。単位せん断力あたりのクリープ変位を抽出した結果、静的載荷における最大荷重の35%以下の応力レベルでは、持続せん断力とクリープずれ変位が線形関係とみなせることが明らかとなった。コンクリート単体のクリープ特性が応力強度比40%以下の範囲で線形クリープ則に従うことを考えると、興味深い結果である。変動せん断力下のクリープずれ変位は、重ね合わせ則では再現することが出来ないことが明らかとなった。このこともコンクリート単体のクリープ特性と類似している。持続載荷後の除荷時の応答についても試験した。持続載荷は、除荷後の残留ずれ変位および除荷時のずれ剛性に影響を及ぼすことが明らかとなった。 コンクリートの乾燥収縮が鋼コンクリート接合部の時間依存性変形と応力伝達特性に及ぼす影響は、本研究の範囲内では明らかにすることができなかったので、今後の課題である。
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