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2023 Fiscal Year Annual Research Report

浅海域の貧栄養化解消を目的とした海底耕耘の定量的効果検証

Research Project

Project/Area Number 20K04713
Research InstitutionKagawa National College of Technology

Principal Investigator

柳川 竜一  香川高等専門学校, 建設環境工学科, 准教授 (70649095)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三好 真千  徳島文理大学, 理工学部, 講師 (40399168)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords海底耕耘 / 貧栄養化の改善 / 無機態窒素
Outline of Annual Research Achievements

現地での耕耘実験を継続するとともに、定期的に潮下帯で採取した乱れのない底質採取による室内での強制混合実験を開始した。
現地耕耘実験は昨年度に引き続き観測船を固定するとともに、2時間にわたる耕耘船による観測船周囲の耕耘を実施した。観測船では15分毎の水質測定による鉛直プロファイラ取得と底層域に設置した濁度計の連続観測により、耕耘後の濁り(40FTU程度)の発生や濃度・継続時間を明らかにすることができた。実験実施が11月中旬および12月初旬だったこともあり表底層間の密度差は認められず、巻き上げられた水塊は水深5m程度の海域において水面下2.5-3.5m程度までしか到達しなかった。本プロジェクトにて製作した耕耘桁は対象海域の環境を改変させるには十分な数を確保できていないが、機器観測とUAVによる空中からのモニタリングデータを併用することで、底質撹乱効果の水平規模をおおよそ把握する事ができた。耕耘実験に伴う水質の変化としては、底層域にてアンモニアの濃度上昇傾向が昨年度に引き続き確認できたがその濃度は薄く、硝酸や亜硝酸についても明確な濃度変化が確認できていない。
現地底質採集による室内での強制混合実験は、サンプリングコアからの乱れのない底質の採取に関するノウハウは蓄積することができたが、定量的な結果は得るところまでは至っていない。その理由として、実験室内の気温・水温条件を揃えるのが困難だった事や室内実験前後の採水に伴うコンタミ発生が考えられ、より高精細な結果を得るには実験実施の方法に注意を払う必要がある。室内実験は翌年度も継続して検討を進める予定である。

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Published: 2024-12-25  

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