2022 Fiscal Year Annual Research Report
多点観測型緑地評価指標を用いた広域CO2濃度変動評価技術の構築
Project/Area Number |
20K04716
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
桑原 祐史 茨城大学, 理工学研究科(工学野), 教授 (80272110)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 昌史 茨城大学, 理工学研究科(工学野), 准教授 (60362084)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | CO2 / 多点観測 / 時系列分析 / 緑地 / 土地被覆 |
Outline of Annual Research Achievements |
①茨城大学日立キャンパス内で、①測線下方がコンクリート被覆群である箇所(南北測線)、②測線下方が植物群である箇所(東西測線)、を対象としてCO2濃度を比較する実験を行った。異種計測方法の比較として,工学部内百葉箱に設置したNDIR方式のCO2濃度計およびDOAS法計測地点の近傍に設置した無線型CO2濃度計による計測値を別途準備した.今回の光路長は150~300mであったが、この程度の距離であっても、昼間は植生の影響を受けやすい東西測線のパスが低い濃度値を示し,夜間はその逆になる傾向が得られた.以上から,湖面でデータを取得する際に,計測値が被覆の影響(=湖面の影響)を受ける点は,湖面上空の濃度値を計測することができる可能性を示す重要な情報であり,また,太陽光がリフレクタに直接影響を与える時間帯の計測値は注意を要する点を発見することができた.②本研究では,日の出後の時間帯を対象としてCO2濃度を最大と最小を把握し、新たな緑地評価のためのIndexを提案し検証した.具体的には式(1)で示す式で計算した.(max-min)/CO2mean ※CO2mean:CO2濃度のmaxとminの時間帯の平均 式・・・(1) また,指標の検討を行う際には,植物によるCO2吸収効果を確実に評価するために,晴天日のデータを効果的に選ぶ必要がある。この点について本論では改めて晴天日抽出基準の検討を行い,降水量、気温および日照時間を考慮した日データの選定方法を検討した。大子町、筑西市および守谷市といった極端に緑地環境の異なる領域に対して式(1)のIndexを計算し、緑地面積の違いがIndexの大小に反映されることを確認した.
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