2020 Fiscal Year Research-status Report
プロセスの相互関係を考慮した森林生態系サービス評価統合モデルの開発
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20K04747
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
児島 利治 岐阜大学, 流域圏科学研究センター, 准教授 (90346057)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 泰洋 名古屋産業大学, 現代ビジネス学部, 講師 (10834913)
橋本 啓史 名城大学, 農学部, 准教授 (30434616)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 森林生態系サービス / 森林環境税 / 流域スケール / 統合評価モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は,コロナ禍の影響で,現地調査,現地観測,および市民に対するアンケート調査等は実施できず,主にこれまで蓄積,又は入手できた観測データ,調査データの整理とプログラムの開発,及び森林整備に関する情報整理を行った. 水文観測データの整理の際に問題となる欠測値の取り扱い方法について検討を行い,DeepLearningによる欠測値補間方法を新たに開発した.提案した補間方法を用いて対象流域の一つである大八賀川流域の観測流量欠測値の補間を行った.また,様々な森林生態系サービスとそのモデルに関連するLAI(Leaf Area Index)と林齢との関係について,多数の文献調査を行い,森林の成長に伴う森林生態系サービスの関係について検討を行い,LAIを用いた蒸発散,樹冠遮断のモデル化を行い,森林の成長に伴う水文循環の評価モデルを改良した. さらに,衛星画像から見た新緑と紅葉の推移(NDVIとGRVIの変化)と気象台との標高差から求めた温量示数との関係について検討を行った.紅葉に関しては現地調査で側面から見た際の実際の色の把握も行い、樹種を変えた場合の紅葉時期のシミュレーション画像を作成した.また,郡上市白鳥町為真地区,二日町を対象として,郡上市林務課,庶務課と共同で,住民アンケート調査の準備を行った.アンケート調査は,主に森林生態系サービスの文化サービスである森林の遠景景観に関する項目について,令和3年度6月頃に実施する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和2年当初から続くコロナ禍のため,必要としている現地調査,住民へのアンケート調査の実施が遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
実施が遅れている住民へのアンケート調査,現地調査を実施し,令和3年度以内に,個別モデルの構築を目指す.
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響により,予定していた現地調査,アンケート調査等が実施できなかったため.
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