2022 Fiscal Year Research-status Report
Basic and Applied Survey Method for Physical and Chemical Characteristics of Accumulated Sediment on Reservoir Bottom Using Ultrasonic
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20K04762
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Research Institution | National Institute of Technology, Toyota College |
Principal Investigator |
松本 嘉孝 豊田工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (40413786)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早坂 太一 豊田工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (50314092)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 超音波 / 底泥 |
Outline of Annual Research Achievements |
陸水止水域である湖沼へは,土砂以外にも落葉などが分解した微細有機物が流入・堆積し底泥化している。底泥による貧酸素水塊や,重金属・ダイオキシン類の蓄積から,堆積物に関する調査・分析手法が確立している。一方,堆積層厚や粒子径といった物理的空間量や有機物含有量などの化学特性の観測手法は存在するが,堆積量・質の3次元的な全体像を把握するまでには至っていない。上記の課題に対し,2017から2019年の研究結果として,実験室における超音波での堆積 物の層厚・粒径特性の把握が達成されたが,次の研究課題として,1.得られた結果の科学的な根拠の裏付け(1-1パワースぺクトル原因解析,1-2複層超音波原因解析,1-3有機物含有量把握,1-4正確な試料粒子径測定),2.基礎研究から応用研究への橋渡し(2-1異なる周波数帯で波長特性把握,2-2超音波測定能検討,現場超音波解析,2-3波長解析自動化)が顕在化した。 2020年までの研究成果として,1-1パワースペクトル原因解析において,サンドビーズでガラスビーズと同様単・複層で超音波鉛直照射実験を行い,粒径とP.S.強度との関係性を把握するとともに,その原因を検討した。また,2-2超音波測定能検討,現場超音波観測:湖沼で現場超音波観測を行い,本装置測定解像能を明らかにした。 さらに今年度は,1-2複層超音波原因解析の実施および2-2超音波測定能検討を試みたが,超音波測定装置の故障および,超音波解析ソフトの設定不良などが重なり,実験を試みることがほぼできなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究開始年度に新型コロナウィルスの感染症の拡大により,当初予定していた学生と実験を行うことが限られてしまった。実験について検証を行うための器材の購入を行うことはできたが,実験を進めることが困難な状況であった。 また,今年度研究遂行に必要な機器および解析装置に不具合があったため,予定通りに研究を進めることができていない。 以上のことから,当初よりも1年半程度後ろ倒しの研究進捗状況となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究で,1-1パワースペクトル原因解析と2-2現場超音波解析を行うことができた。それぞれ研究を行うことにより,課題が明らかとなったため,その課題についての検討を行う。また,昨年度解析に際して解析ソフトの不具合が見つかったため,その修復を早急に必要であったが,その修復が思うように進めることができなかった。 来年度は,上記1-1,2-2に加えて, 1-2複層超音波原因解析:層厚や粒径などの実験条件を拡張し同様な結果が得られることを確認すると共に,2-2超音波測定能検討,現場超音波観測について,室内と現場実験精度の解析を進めることを考えている。また,2-1異なる周波数帯での波長特性把握:本実験装置を用いて,40kHz付近の低周波,150kHzおよび400kHz付近の中周波,1500kHzの高周波で実験し,それぞれの周波数帯における層厚特性,粒子径特性などの物理特性を把握し,本装置の適用範囲を明確にする。
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Causes of Carryover |
研究開始年度に新型コロナウィルスの感染症拡大に伴い,当初の予定通りの研究遂行ができなかった。研究遂行時期も1年後ろ倒しとなったことから次年度使用額が生じた。 次年度については,8.今後の研究の推進方策に記した内容の研究をすすめるため,現場観測のための器具や装置を購入すると共に,異なる周波数帯での実験を進めるための振動子の購入および実験器具を揃える。
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