2023 Fiscal Year Annual Research Report
A calculation method on primary energy consumption for various heat source of service water heating
Project/Area Number |
20K04817
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
岩本 靜男 神奈川大学, 建築学部, 教授 (20213316)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 遼 神奈川大学, 建築学部, 助手 (30986097)
傳法谷 郁乃 神奈川大学, 付置研究所, 研究員 (00782301)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 給湯設備 / 給水温 / 熱源 / 一次エネルギー消費量 / 省エネルギー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、非住宅の給湯設備による一次エネルギー消費量を推定するために、実測による精度検証のうえで、様々な給湯設備の一次エネルギー消費量の体系的な計算方法を構築することを目的とする。研究実績の概要は、以下の通りである。 1.給水温計算法については、47都道府県の県庁所在地と政令指定都市を対象とし、代表的な浄水場のデータ調査、簡易計算式を策定し、データ調査結果から各浄水場浄水温の最高・最低値を求めた。これらをまとめて国内外で口頭発表し、これらの成果は2023年度に空気調和・衛生工学会論文集に掲載された。さらに、ある病院内の給水温計測結果を分析し、同論文集に投稿中である。 2.ボイラ計算法については省エネルギー基準の空調用ボイラで採用されている計算法を用いて検討を始めた。ある病院の実測により温水ボイラの年間効率を求めた。定格効率に比較して小さく、その原因は部分負荷運転であることがわかった。計算結果と比較・検証するためにより詳細な検討が必要であり、今後の課題となった。 3.ヒートポンプ式給湯機については、既存の実測データから、保温用のヒートポンプの部分負荷運転に関する傾向、ヒートポンプ給湯機の年間エネルギー消費量と技術資料にある特性データとの比較を行った。 4.給湯システム計算法については、エクセルによる計算シートを構築し、上記の検討にも用いている。ビジネスホテル事例、小規模のビジネスホテルや大小規模の病院を設定して検討した。2023年度では老健施設を検討に加えた。 5.省エネルギー基準に用いられているモデル建物から大小規模の病院を選定し、LCEMにより空調・給湯時の年間一次エネルギー消費量を算定した。2023年度ではある病院の実測データ解析に着手したが、今後の課題として残された。
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