• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2022 Fiscal Year Research-status Report

A Study on US military base site utilization plan considering sustainability of watershed

Research Project

Project/Area Number 20K04849
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

小野 尋子  琉球大学, 工学部, 教授 (20363658)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords駐留米軍用地跡地利用計画 / 水循環基本計画 / 流域水収支
Outline of Annual Research Achievements

研究代表者は、平成27年度から行政の普天間飛行場跡地利用計画に有識者として関与してきた。宜野湾市にはA-Eの5流域があり、流域内に普天間(480ha)、西普天間住宅地区(50.8ha)、大山土地区画整理事業(49ha)の3つ大規模開発の計画がある。普天間飛行場は高い透水性を有する琉球石灰岩台地上にあり、また、基地内土地利用の7割が自然的土地利用で被覆されている事から、旺盛に雨水を地下へ浸透させている。そのため、返還がなされていない現在は、海岸段丘下の西普天間住宅地区内や大山地区で湧水群として流出している。しかし、返還開発後は基地内の土地が市街化によりアスファルト等で被覆されるため、雨水の地下浸透量が減り、結果として湧水量が減少する事が懸念されていた。
2022年度は、普天間飛行場よりも先に返還された西普天間住宅地区における計測データ76,032回分の10分間間隔の降水量および河川流量の全データをハイドロ・ハイエトグラフ化し、単位降水量当たりの河川流量の変化について、少量降雨から通常降雨、降雨量が多い場合の応答状況、季節別の変動などについて、整理を行い、亜熱帯地域での降雨特性と河川流出の特性について解析した。また実蒸発散についても地下水位を基に、実測値ベースで検証を行い、理論値を用いていた過去のモデルの検証と水収支モデルの改善を行った。
10分おきの連続観測データを用いて、過年度まで算術モデルとして分析してた水収支モデルを物理モデルとして検証している。
結果をとりまとめて国際学会で発表をしている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

昨年度までのデータ収集により、全76,032回のデータを入手することができ、現在、これをもちいて水収支モデルを作成する予定である。解析結果については、査読付き学会誌への投稿準備を進めている。
また、コロナの影響で海外の先進事例の調査の実施のための調整が難しかったが、2023年度の実施に向けて、事例調査実施のための調整を進めており、研究で計画していた内容についておおむね順調に進展している。

Strategy for Future Research Activity

2023年度、計画していながらコロナで実現できなかった海外の都市開発における緑地計画の事例調査を実施する予定であり、その調整を進めている。
普天間飛行場の基地跡地開発では、100ヘクタールを超える大規模公園の整備によるランドスケープイニシアティブの計画が検討されており、国営公園としての大規模公園の誘致は地主会の総会で決議され、組織合意がなされている。しかし、組織合意から時間が過ぎ、地主の世代交代なども進みつつある中で、若手の地主の中には緑地を軸とする開発が市街地の魅力を増進するかどうかについて懸念を持つ声も上がってきており、今一度、緑地を軸とした都市開発の魅力について検討が求められている。2023年度はこうした懸念事項を整理し、また水と緑に配慮した持続可能な都市開発の先進事例として、海外の事例を調査し、地域還元しながら研究を進める。

Causes of Carryover

研究計画書で計画していた、海外都市開発の先進事例調査及び地主会との共有がコロナで実施できていなかった。令和5年度は、年度初めから渡航制限等がすべて解除されたことにより、シンガポールで調査を実施する調整や体制が整い、期間や受け入れなど実施のめどがついたことから、旅費支出による調査が遂行できる見込みである。

  • Research Products

    (2 results)

All 2022

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] A Study on the Water Balance of the Ryukyu Limestone Plateau in Urban Areas using continuous measurement data in the Nishi-Futenma Residential Area, Okinawa, Japan2022

    • Author(s)
      Hiroko ONO, Yuya ENOKAWA and Shunta OSHIRO
    • Journal Title

      Proceedings 13th International Symposium on Archtectural Onterchanges in Asia

      Volume: 13 Pages: 904‐908

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 駐留軍用地跡地開発西普天間住宅地区の連続観測データを用いた表面流出の検証 普天間飛行場基地跡地計画における提案型研究 その 202022

    • Author(s)
      小野尋子・栄野川優也・大城舜太
    • Organizer
      日本建築学会

URL: 

Published: 2023-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi